早大・UCLA、野村万作氏・野村萬斎氏『早稲田狂言の夕べLos Angeles公演』 米ロサンゼルスにて国際日本学の学術的実践、日本伝統芸能を市民へ 第1日目 5月5日(金) 午前(10:30-12:30) 野村万作講演「狂言に生きて」 カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) Hermosa Room 第1日目の午前は狂言公演に先立ち、一般聴衆を対象に講演会を開催した。キャロリン・モーリー氏(ウェルズリー大学)が野村万作氏の紹介と狂言の解説をおこなったのち、万作氏が講演し、最後に竹本幹夫氏(早稲田大学)が狂言公演の3演目(「梟山伏」「川上」「棒縛」)を紹介した。 狂言には「猿にはじまり狐に終わる」という言葉がある。和泉流の役者が「靫猿」の猿役で初舞台を踏み、「釣狐」の狐役によって基本的な稽古を修了して一人前と認められることを意味するが、万作氏も1934年に3歳で「靫猿」で初舞台を踏