欧米の図書館における精神障害者向けサービス 調査及び立法考査局議会官庁資料課:鈴木尊紘(すずきたかひろ) 1. はじめに-精神障害者と図書館サービス- 障害者の権利に関する条約(障害者権利条約)(1)(日本は2014年1月20日に批准、条約の発効は2014年2月19日)第1条は、包括的に障害者を次のように定義している。「障害者には、長期的な身体的、精神的、知的又は感覚的な機能障害であって、様々な障壁との相互作用により他の者との平等を基礎として社会に完全かつ効果的に参加することを妨げ得るものを有する者を含む」。また、日本の障害者基本法(昭和45年法律第84号)(2)第2条も同様に包括的な障害者の定義を行っており、障害者とは「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(中略)がある者であつて、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける
*このカテゴリにはTEI/XML等のマークアップ作業を含む。 出典:Hedges, Mark; Dunn, Stuart. Academic Crowdsourcing in the Humanities. Chandos Publishing, 2018. p. 30掲載の表を筆者が翻訳したもの。 一方、2020年に公表されたEuropeana Proによるレポートでは、研究機関だけでなく文化機関によるクラウドソーシングプロジェクトもまとめられている。これによると、クラウドソーシングのタイプは「マッピング」「写真アーカイブ」「翻刻」が多いことが示されている(17)。ここまでの議論で、「翻刻」と「写真アーカイブ」の事例はすでに述べたので、以下では「マッピング」の事例を紹介したい。 英・ロンドン大学歴史学研究所(IHR)による“Layers of London”は、古代ローマから現在まで、地
公共図書館によるYouTubeを用いた動画の公開 桃山学院大学経営学部・水沼友宏(みずぬまゆひろ) 1. はじめに 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受け、図書館は様々なサービスの停止・縮小を余儀なくされた。このような中、非来館者にサービスを提供できる方法の一つとして、図書館による動画の公開が注目を集めた。国際図書館連盟(IFLA)のCOVID-19に関する情報共有ページ(1)や国立国会図書館(NDL)のレポート(2)でも、COVID-19への対応として図書館が動画を公開する事例が複数報告されており、2020年以降日本の公共図書館の動画の公開件数は急増している(3)。本稿は、こうした状況において動画の公開を検討する公共図書館の参考に資することを目的として、国内外の公共図書館によるYouTubeを用いた動画の公開(4)に焦点を当て、その動向を紹介するものである。 2.
私立大学等改革総合支援事業に対する大学図書館の関与可能性 常磐短期大学キャリア教養学科:髙池宣彦(たかいけのりひこ) 1. 本稿の目的 本稿は、私立大学等改革総合支援事業に対する大学図書館の関与可能性を検討することを目的とする。そのために、まず本事業の概要を説明する。次に、本事業の調査票と関連文献をもとに本支援事業の変遷と、大学図書館が関われると考えられる項目及びその変遷について示す。その上で、大学図書館の本事業への関与可能性について検討する。 2. 私立大学等改革総合支援事業とは 2012年7月31日に閣議決定された「日本再生戦略」において、「財政基盤の確立と基盤的経費(運営費交付金、私学助成)等の一層のメリハリある配分の実施や、私立大学の質保証の徹底推進を図る」(1)ことが掲げられた。これを踏まえ、2013年度から私立大学等経常費補助の一つとして私立大学等改革総合支援事業が開始された(
学術界とソーシャルメディア―Twitter活用の功罪と希望― 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構:横山広美(よこやまひろみ) 概要 学術界とソーシャルメディア、特にTwitterではたびたび激しい軋轢や炎上が見られる。学術に関するあらゆる情報がオープンに議論されることは好ましいことであるが、付随して起きる軋轢により失われるものにも注意が必要である。ここでは科学技術社会論の観点から問題の整理を試み、ソーシャルメディアと学術界の付き合い方について、分断された「島」同士をつなぐ、知性にユーモアを加えた場の醸成を提案する。 研究者の社会的責任論から考えるソーシャルメディア 昨今、ソーシャルメディアの中でも特にTwitterで、研究者の発言が注目され参照されることが多い。新型コロナウイルス感染症、ロシアによるウクライナ侵攻、ハラスメントなど注目されるソーシャルメディア上の議論でも、研究
デジタルアーカイブの教育活用をめぐる可能性と課題―実践を例に― 東京大学大学院学際情報学府/TRC-ADEAC:大井将生(おおいまさお) 1. はじめに デジタルアーカイブをめぐる議論は、長らく「構築」に主眼が置かれ、「活用」、とりわけ教育分野に関しては、その有効性への期待が提言されてきたものの(CA1943参照)、日常的な授業の中での実践的検討は十分に進展していなかった。 一方、教育現場では、GIGAスクール構想や新しい学習指導要領、コロナ禍で必要性が高まった遠隔学習など、様々な文脈で学びの変革が議論される中で、ICTやウェブを用いて多様な資料を活用する需要が高まっている(1)。このような現代の教育をめぐる諸課題の解決やイノベーション実現のために、デジタルアーカイブは重要な基盤となる。 こうした需要にも関わらずその活用が進展しない要因としては、学校教育と資料を接続するための体系的な方法が
日 時:2022年9月27日(火)13:00~15:00形 式:ZOOMウェビナーによるオンライン(アーカイブ配信も行います)プログラム (予定)司会:黒橋禎夫氏(京都大学教授、デジタルアーカイブ学会産業とデータ・コンテンツ部会長) (発表開始時刻は目安です。前後する可能性がありますがご了承ください。) 13:00~「オープンサイエンス政策の狙いと学術情報流通産業の構造転換」 林和弘氏 (文部科学省科学技術・学術政策研究所 データ解析政策研究室長) 13:15~「講談社の電子書籍事業の概況とアーカイブ作品活用の取り組み」 藤井喜久氏 (株式会社講談社 販売局 デジタル第二営業部 部次長) 13:30~「講談社「人物資料」収集と専修大学「現代人物アーカイブズ」としての再構築」 植村八潮(専修大学) [共同研究]小塚昌弘氏(読書推進運動協議会)、山田健太氏(専修大学)、野口武悟氏(専修大学)
ホーム お知らせ 【終了しました】国立大学図書館協会シンポジウム「大学図書館はどこへ向かう? : 変えるべきこと、継承していくこと」開催のご案内 【終了しました】国立大学図書館協会シンポジウム「大学図書館はどこへ向かう? : 変えるべきこと、継承していくこと」開催のご案内 シンポジウムは終了しました。多数のみなさまにご参加いただき、ありがとうございました。 参加者アンケートへのご協力をお願いいたします。【 アンケート〆切: 10月14日(金)】 https://forms.gle/TZR19yraQ6ZpLACg8 なお、シンポジウムの映像は、後日、YouTubeでアーカイブ配信する予定です。 また、当日の投影資料もこのウェブサイトに掲載する予定です。 準備ができ次第、ご連絡します。 ----- 国立大学図書館協会では、下記のとおり、シンポジウム「大学図書館はどこへ向かう? : 変えるべき
以前のホームページに掲載していた『第13回アメリカ横断ウルトラクイズ』のレポート、「28年前日記」をリニューアルオープンしました! よかったら読んでみてください☆
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