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ブックマーク / booklog.kinokuniya.co.jp (5)

  • 『戦争社会学の構想-制度・体験・メディア』福間良明・野上元・蘭信三・石原俊編(勉誠出版) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋ウェブストアで購入 まず、いろいろ学ばなければならないことがたくさんあることを教えられた。第Ⅰ部「「戦争」研究の系譜と社会学」では、「この分野を切り拓いてきた代表的な研究者」から、「自らの学問を生み出すに至った経緯やその社会的・学問的背景」について学んだ。第Ⅱ部「「戦争」を社会学するための方法論」では、「戦争社会学を構想するうえで必要な方法論」について考えさせられた。そして、最後の第Ⅲ部「戦争の社会学/社会史の展開」では、「戦争社会学の今後の可能性に向けて」、比較的若い世代がさまざまな試みをしていることを教えられた。 つぎに、書の基は、タイトル通り、「社会学」であって、書「第11章 「歴史学と社会学の交差」についての偶感-『戦争社会学ブックガイド』をめぐって」で、一ノ瀬俊也氏が批判的に、つぎのように述べていることとは違うと感じた。「なぜ「戦争学」ではダメなのか」、「「戦争

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  • 『一つの太陽-オールウエイズ』桜井由躬雄(めこん) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋ウェブストアで購入 「大緊張をもって読ませていただきました。最も強く感じた事は、結局、貴君だけが、まともに地域学をやったのだ、ということです」。書は、タイ国日人会の会報紙『クルンテープ』2010年11月号~2012年11月号に連載された「一つの太陽-オールウエイズ」をまとめたもので、読み終えた高谷好一先生が11月19日付け書簡冒頭で、このように述べている。それから1ヶ月もしない12月17日に、著者桜井由躬雄は急逝した。67歳。 連載のきっかけは、著者が師とする石井米雄先生(1929-2010)を亡くしたことで、書「はじめに」はつぎの文章ではじまっている。「二〇一〇年二月一二日の石井先生の死は、戦後の日で生まれ育った東南アジア研究の、太陽の早すぎる落日であった。そのとき、この落日が東南アジア研究の死に至らないかという不安を持った。このエッセイは、結局、その不安の分析にあてら

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    egamiday2009
    egamiday2009 2013/07/31
    後日もう一回読む
  • 『黄禍論と日本人-欧米は何を嘲笑し、恐れたのか』飯倉章(中公新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋ウェブストアで購入 「さて、お楽しみいただけたでしょうか。「面白くなければ歴史ではない」などというつもりはもちろんないのだが、諷刺画を扱っているからには、読者の皆さんにはその皮肉や諧謔を味わってもらいながら、当時の歴史を実感していただければと思った。現代の感覚で、当時のユーモアを理解するのは容易ではないでしょうが……」。書の「あとがき」は、このような文章ではじまる。最後の「現代の感覚で、当時のユーモアを理解するのは容易なことではないでしょうが……」から、著者、飯倉章の苦労が偲ばれる。さらに、著者は、読者に西洋「紳士の嗜(たしな)み」とされる「高度なユーモアやウィット」を理解してもらおうとしている。 ある意味で風刺画の黄金時代とされる、書で論じられている19世紀終わりから1920年代半ばまでの歴史と社会を読み解くためには、それが描かれた背景を知る必要がある。著者は、つぎの3点を

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  • 『人文学と電子編集―デジタル・アーカイヴの理論と実践』 バーナード&オキーフ&アンスワース編 (慶應義塾大学出版会) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 中西秀彦『学術出版の技術変遷論考』の終章では今後の印刷所の生きのびる方途として文書の構造化支援をあげていたが、多くの人は文書の構造化という言葉にはなじみがないかもしれない。なじみがないのは言葉だけで、実際は普通に目にしている。 でも雑誌でも表題や見出しは大きな活字で組まれているだろう。重要な語句は傍点が振ってあったり、太字になっている。引用部分は字下げして、どこからどこまでが引用か一目でわかるようになっている。これが文書の構造化である。 以上あげたような構造化ならHTMLにもできるが、それ以上の構造化となると文書の性格に係わってくるので一律にはできない。それを可能にしたのがXMLなのだ。 欧米ではTextEncodingInitiativeがXMLによる文芸作品の構造化の研究を強力に進めており、その成果をガイドラインとして発表しているが、日ではあまり知られていない

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  • 『電子書籍革命の真実』 西田宗千佳 (エンターブレイン) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 前回、欄で電子書籍関連をとりあげた際、もっとも周到な取材にもとづいて書かれた『iPad vs. キンドル』の著者、西田宗千佳氏が2010年末に出版したである。 序章と第一章でソニーの Readerとシャープの GALAPAGOSの比較をおこなっているが、今さら感が否めない。Readerはアメリカ市場で四番手で低迷しているし、GALAPAGOSは文字通りのガラパゴス端末でしかないことが明らかになってしまった。iPad vs. キンドルという構図は今でも有効だが、Reader vs. GALAPAGOSの構図ははじまる前に終わってしまったのである。 書は冒頭部分で損をしているが、第二章以降は読む価値がある。 第二章「「プラットフォーム」に勝負をかけろ」ではとかく批判されがちな日の出版界の水平分業を再評価し、電子書籍時代にどう対応していくかが考察されている。 水平

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