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ブックマーク / content.swu.ac.jp (6)

  • 海外から日本文学研究者をお招きしました~上海交通大学 呉保華先生~

    <日文便り> 上海交通大学の呉保華先生が志賀直哉の処女作の一つ、童話「菜の花と小娘」(大正8年)を題材として講義をして下さいました。 「菜の花と小娘」あらすじ 山で仕事をしていた小娘は、夕方家路についた時、たった一輪他の花から離れた所に咲いていた菜の花に呼びかけられます。 「仲間のいる所に連れて行って」と頼まれた小娘は、菜の花を連れて川沿いの道を下っていきます。 小娘のほてった手にぐったりした菜の花を、小川に放ち、小娘は生気を取り戻した菜の花を追ってふもとまで走り、ふもとの村の仲間のところに植えてやるのです。 【呉先生のご講義】 この作品には「花ちゃん」という明治30年代に書かれた草稿があります。 この2つを比較すると言動の違いから、<花ちゃん>と<小娘>の人柄の違いや、<菜の花>との関係生の違いが鮮やかに浮かびあがるのです。 草稿では、2人は古い友達同士のような対等関係だったのに、処女作

    海外から日本文学研究者をお招きしました~上海交通大学 呉保華先生~
  • 日本語日本文学科主催特別講演会

    <日文便り> 日語日文学科では、グローバル人材育成事業の一環として、1月18日に海外の日文学研究者を招聘して特別講演会を行いました。 テーマは「海外における日文学の読まれかたについて」で、講師は、上海交通大学副教授の呉保華先生と、タフツ大学教授のチャールズ・イノウエ先生でした。 呉先生は、中国における日文学の受容について、日文学学習者用の教科書に掲載されている作家ランキングや作家ごとの掲載作品数を紹介してくださいました。 また、志賀直哉の「城の崎にて」の語彙、表記、漢字の調査の報告では、作者や編集者の意図が反映されない改変についての問題提起がありました。 日語は漢字、平仮名、片仮名、外来語を多様に使い分けているのが特徴であり、中国語に翻訳する際には、擬音語や擬態語が日語のイメージを完璧に伝えることができないということを、具体的な事例を挙げて解説なさいました。 イノウエ先生は

    日本語日本文学科主催特別講演会
  • 留学カフェ~11/15開催「日文留学カフェ:韓国留学」リポート

    <日文便り> 「留学を体験した人に、これから留学したい人が話を聞く場」として始まった、「日文留学カフェ」も3年目に入り、すっかり定着して参りました。去る11月15日(火)のお昼休みに開催したカフェのテーマは、「韓国留学」でした。認定留学を経験した4年生の他に、韓国からの2人の留学生もアドバイザーとして出席してくれた当日は、少人数であるからこそのアットホームなランチミーティングができました。 アドバイザーの3人に話を伺ってみて、改めて知ったことや考えたことがあります。それは、人が「留学に行こう!」と思い立つきっかけとは、大きな理想や夢に支えられていることももちろんあるでしょうが、それよりも、「ちょっとした興味やあこがれ」が出発点であることが少なくない、ということです。 ちょっとした興味が「どうしてなのかな?」という疑問を呼び、今ならインターネットを駆使してあれこれ調べていくうちに、「つぎは自

    留学カフェ~11/15開催「日文留学カフェ:韓国留学」リポート
  • プロパガンダと教育と…|昭和女子大学 人間文化学部 日本語日本文学科 日文便り|昭和女子大学

    <日文便り> 最近Elliot Aronson(1932- )という米国の社会心理学者のを続けて読んでいます。一般向けのですが、The Social Animal(11th edition 2011年 社会心理学の入門書)、Nobody Left to Hate: Teaching Compassion After Columbine(2001年 コロンバイン高校での生徒による銃乱射事件について)、Mistakes Were Made (But Not by Me)(2007年 「人は何故自分の誤りを認めないのか」について)等です。社会心理学の視点から、豊富な具体的事例による人間と社会への批評になっていて、とても面白いものです。 今読んでいるのは、Age of Propaganda (初版が1992年、改訂版が2001年)というです。プロパガンダ(政治的・商業的宣伝)の様々な手法が紹

    プロパガンダと教育と…|昭和女子大学 人間文化学部 日本語日本文学科 日文便り|昭和女子大学
    egamiday2009
    egamiday2009 2015/06/11
    「セールスマンが、その利点を一方的に話すよりも、「ケーブルテレビがある生活を考えてみませんか?」と言って、顧客自身に想像させる方が、ずっと販売率が高くなる」
  • 突然のメール|昭和女子大学 人間文化学部 日本語日本文学科 日文便り|昭和女子大学

    egamiday2009
    egamiday2009 2015/05/19
    「静かに話を聞くことが一番やってはいけないと言われるほど発言に重点を置いています。」
  • 歴史は何の役にたつのだろう

    「パパ、歴史は何の役にたつの、さあ、僕に説明してちょうだい」 これは、フランスの歴史家マルク・ブロックが書いた『歴史のための弁明』というの冒頭に出てくる、少年の問いです。 歴史を学んで、いったい何の役に立つのか? 個人的には、あまり好きな質問ではありません。 ひとつひとつのことについて、「何の役にたつの?(役に立たないんだったら、意味ないじゃん)」という質問(というか詰問ですね)をつきつける社会というのは、余裕を失った息苦しい社会だと思うからです。 マルク・ブロックがこのを執筆していたのは、1941年5月。 フランスがナチス・ドイツによって占領されていた時期です。 ユダヤ系であったブロックはフランスからの脱出を試みましたが、失敗。 結局ブロックは、ドイツ軍占領下で抵抗運動に参加し、最終的には逮捕され銃殺されてしまいます。 ブロックがこの問いと向き合っていたのは、そんな切実な状況のもとで

    歴史は何の役にたつのだろう
    egamiday2009
    egamiday2009 2013/10/07
     「歴史学を学ぶと、ものごとをフェアに見ることができるようになる」
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