HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。
はじめに 本稿は、拙書のエンジニアリング組織論への招待~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリングに関する参考となる書籍を企画意図とともにあげていく試みです。できる限り、専門書ではなく平易な文体の書籍を参考としてあげていきますので、このあたりを深掘りしたいなと思ったら、その箇所のみの参考書籍を併読していただけるとより理解が深まると思います。 Chapter 1 思考のリファクタリング 第1章は、「仕事」と「学力テスト」という2つの違いを論じながら、16世紀から20世紀初頭にいたるまでの科学哲学の歴史を辿っていくというのが「裏テーマ」となっています。そこから、「知識を得る」とは何かということを浮き彫りにし、それこそが<エンジニアリング>であると論じるということが本書を通じた論理展開の骨子です。 そのため、直接の参照ではありませんが、科学という概念が西洋社会でどのように生まれてきたのかとい
COBOLをシートに手書きしていた頃。80~90年代、OSS普及前の開発風景に学ぶこと インターネットが一般的ではない時代にエンジニアはどのように仕事をしていたのでしょうか。WebDINO Japanの瀧田佐登子さんに、かつてのエンジニアの姿、そしてオープンソースという概念が一般化していく過程を、貴重なエピソードとともに聞きました。 オープンソースというカルチャー、そしてそこから生み出されるソフトウェアは今やあらゆる開発活動に不可欠なものです。多くのIT、インターネット関連企業の開発は、オープンソースなくしてもはや成り立たないでしょう。 一方で、言うまでもなくオープンソースという概念がまだ一般的ではない時代もあり、そしてその時代にも開発は行われていたのです。 「オープンソース」という言葉は、1998年に『伽藍とバザール』の著者、エリック・レイモンドによって発表されましたが、この言葉が指し示
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