新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「緊急事態宣言」再発令決定後、記者会見に臨む菅義偉首相=首相官邸で2021年1月7日午後6時、竹内幹撮影 つい1カ月前まで、旅行と外食を国民に推奨していたのは一体何だったのだろう。7日に緊急事態宣言を再発令した、菅義偉首相のことである。医療関係者から「GoToキャンペーン」への懸念の声が上がっても、「(感染拡大の主原因という)エビデンスは存在しない」と拒み、自らも会食にいそしんできた。それが一転、一時中断したと思ったら、今度は緊急事態宣言を再発令するという。前任の安倍政権時代には、「アベノマスク」に多額の税金を投じて批判を浴びたこともあった。なぜ政府はコロナ対策で、ちぐはぐな対応を取ってしまうのか。政治学者に読み解いてもらった。【大野友嘉子/統合デジタル取材センター】 強行したGoTo事業 感染対策を小出しにしたかと思えば、収束からほど遠い状況下でとっぴな