天皇、皇后両陛下は7日、東京都豊島区の東京芸術劇場を訪れ、学習院OB管弦楽団の定期演奏会を鑑賞された。皇太子さまは楽団の一員として、東日本大震災の津波被害に遭った流木などを材料に作られたビオラを演奏。終了後、両陛下は客席に並んだ雅子さまとともに笑顔を浮かべ、盛んに拍手を送られた。 ビオラは、バイオリン製作者の中沢宗幸さんが被災地のがれきや奇跡の一本松の一部を使い、バイオリン2丁とともに作製。いずれもこの日の曲目、シューベルトの交響曲第7番「未完成」で披露された。 宮内庁によると、両陛下が皇太子さまの演奏を聴かれたのは、2009年12月以来、約3年半ぶり。