今年は「まいわし」が豊漁なことを受けて茨城県で水産加工品を製造販売する株式会社鴨安商店（代表：鴨川安男、本社：茨城県神栖市）では、「いわしレモンじめ（平成12年水産庁長官賞受賞）」の生産を本格的に再開しました。 【豊漁ないわしを生感覚の「いわしレモンじめ」に】 「海の米」や「海の牧草」とまでいわれる重要なタンパク資源でもあるいわしですが、弱い魚と書く通り鮮度落ちが早く加工が難しいため、これまで「しめさば」のような加工食品はありませんでした。当社では独自の技術を用い、いわしの鮮度を落とすことなく生感覚に仕上げたレモンじめを開発しました。お刺身としてはもちろんのこと洋風総菜としても使え、工夫次第でレパートリーが広がる使い勝手の良い商品です。 地元のレストランでは「ホタテのカルパッチョ」を「いわしのカルパッチョ」に変更。早速メニューに取り入れるとお客様から注文が急増し大好評だとのことです。「鮮度

串本町でイワシ漁のシーズンを迎え、同町内の港や市場の周辺では、早朝に水揚げされた新鮮なイワシを天日干しする光景が広がり、磯の香りが漂っている。 イワシ漁は毎年５月上旬から８月下旬が最盛期で、串本沖の定置網漁で水揚げされた、カタクチイワシやウルメイワシなどのイワシ類を同町では干物にする。 同町古座の水産加工業「泉九商店」によると、干物は早朝に串本漁港などで水揚げされた新鮮なイワシを丸一日干して作る。同商店では５月上旬から天日干しを始め、晴天時に平均約５０キロのイワシを店先に並べている。 上地章店長（５２）は「今の時期しか味わえないイワシの天日干しを多くの人に楽しんでもらいたい」と話した。

包丁も無いし～器用じゃないから～と、料理から身を遠ざけている君たち、構えるな！　包丁が無いなら己の「手」を使えばいい。器用じゃないなら不器用に、豪快に、好きに作ればいい。そんな「漢メシ」を今回は紹介したい。 疲れた肉体に嬉しい「酢」と、食感が楽しい「タコ」を合わせた逸品を、攻略していこう。詳しい手順は動画を見てもらいたい。 STEP1：きゅうりを砕け まずは日頃のストレスを込めて、きゅうりを折り倒せ。細かい方が味が染み込みやすい。短くなると折りにくくなるが、諦めるな。 STEP2:タコを引きちぎれ 次はタコだ。茹で上がったタコをブチブチと引きちぎれ。愛情をもってすれば、滑りやすいタコも、ちぎるのは難しくないはずだ。多少、タコから水分がでてそこらを汚そうが、雑になろうが構わない。料理は丁寧に作らなきゃいけないって概念、そんな概念にいつまで縛られるつもりか？

今年9月に南アフリカで3年ぶりに開くワシントン条約の会合では、日本人の食生活に身近なニホンウナギや太平洋クロマグロの規制が見送られることになりました。4月下旬の期限までに、ウナギなどを新たに規制対象に加える提案が加盟各国から出なかったためです。しかし、今回の提案見送りは、ウナギやマグロの資源状況が改善したことが理由ではありません。■ピーク比8割減少マグロなどの水産物は国境を越えて取引される国際

2016年5月28日 12時0分 ざっくり言うと アメリカ人が国内で「寿司」が有名になった秘密を解説している 米が外側で、のりが内側に来るように裏返しで巻かれた寿司が多いとのこと アメリカ人には海草を食べる習慣がないため、隠れるように改良されたという 日本食である寿司がアメリカにわたって以来、クリームチーズやアボカドなど本来の寿司にはない材料を使ったアメリカ独特の「Sushi(スシ)」が生まれています。Voxが公開した「The real secret to sushi isn't fish(寿司の本当の秘密は魚じゃない)」では、寿司の発祥からアメリカでどのようにして寿司が有名になっていたのか、ということが解説されています。 アメリカのスーパーマーケット・チェーンであるWhole Foods Marketに行くと…… パック詰めの寿司コーナーがあります。 セブンイレブンのようなコンビニでも…

舞鶴産の新鮮な海鮮物をＰＲしようと、舞鶴市水産協会は「舞鶴のさかな提供店」の登録制度を創設。同市内の２９店舗を登録するとともに、創設を記念したプレゼントキャンペーンを実施している。 この制度は、海産物を扱う同市内の飲食店、小売店の中から、「顧客に積極的に『舞鶴のさかな』の情報を提供する」「提供する海産物について詳しく説明できる」などの登録基準を満たした店を、外部の「舞鶴のさかな登録認定委員会」が認定。舞鶴市水産協会が発行する認定書を登録店舗に配布するとともに、舞鶴市のホームページなどで店を紹介するなど、観光客にアピールする。 キャンペーンは８月３１日まで実施。登録店で買い物や食事をし、市内の対象宿泊施設（８軒）に宿泊をして応募すると、宿泊補助券１万円分が５人、登録店の利用補助券５千円分が１０人に贈られる。 同協会の藤元達雄さんは「たくさんの観光客に、安心しておいしい舞鶴の海産物を食べてほし

「築地の記憶 人より魚がエライまち」冨岡一成・文 さいとうさだちか・写真 今や外国人観光客の人気スポットにもなっている築地市場だが、今年１１月に８１年の歴史に幕を閉じ、その機能は豊洲市場へと引き継がれることが決まっている。「築地で仕入れてきた」がセールスポイントになるほど、その存在自体がブランド化した築地市場の閉場に多くの人が寂しさを感じているのではなかろうか。そこで今週は築地関連本４冊を紹介する。 江戸時代から続く魚河岸のきっぷが今も残る築地市場の魅力を惜別の思いを込めて伝えるフォトエッセー集。 築地市場の正式名称は東京都中央卸売市場築地市場。その前身の魚河岸は、江戸時代初期から３００年余り、日本橋にあった。江戸では魚に限らずあらゆる物資が水運を使って輸送されており、その船荷を陸揚げするところが「河岸」だ。江戸には「大根河岸」など７０ほどの河岸があったが、中でも日本橋魚河岸は江戸屈指の繁

仕事帰りに、ちょっと一杯－。ビールやチューハイなどのアルコール飲料と、つまみの一品などを合わせて提供する「ちょい飲み」サービスが、外食チェーンを中心に広がりをみせている。格安な料金で、サービスを充実させる動きも強まっており、外食業界の新たな潮流として定着するのか注目されている。（藤谷茂樹） 牛皿＋ビール 通勤帰りのサラリーマンなどが目立ち始めた牛丼チェーン・吉野家の東三国店（大阪市淀川区）。人気メニューは、牛丼の具を盛りつけた「牛皿」（並盛、３３０円）と生ビール（ジョッキ、３５０円）だ。 定番の牛皿だけでなく、ビールに合うメニューとして、鰹（かつお）ベースのだしでスライスした牛肉やタマネギ、絹ごし豆腐を煮た「牛すい」（３５０円）や、みそ仕立てのたれで牛すじ肉を煮込んだ「牛煮込み」（３５０円）、飲み終わり用の小ぶりな「〆（しめ）の牛丼」（３００円）なども「吉呑み」として提案している。 その狙

高知の食を代表する、カツオ。一本釣りで有名な高知県高岡郡中土佐町久礼の「かつお祭」は、旬の上りガツオを豪快に食べ尽くす人気イベントだ。５月１５日に開かれた第２７回も多くの人でにぎわった。開催に当たって、久礼漁協や中土佐町商工会、中土佐町などでつくる実行委員会には不文律がある。地元の船が捕った生のカツオしか使わん－－。“鰹乃國（かつおのくに）”の威信を懸け、カツオ２トンを集めてさばいた、海辺の人々を追った。 　１４日午前４時すぎ。 　久礼新港で地元の小型一本釣り漁船が、釣り上げたばかりのカツオを水揚げしていた。 　辺りはまだ暗い。漁船のライトに照らされた魚体が銀色に光る。漁師たちが魚槽からカツオを黙々と、次々に運び出す。大きさは１～２キロ台が中心。カツオは手際よくサイズ別にコンテナに入れられ、競りが行われる魚市場に並んだ。 　この日は「かつお祭」の前日。２トン余りを水揚げした「八広丸」の船頭