【ソウル＝中島健太郎】聯合ニュースによると、韓国北部・ 仁川 （ インチョン ） 沖の黄海で７日、違法操業を取り締まり中の海洋警察の警備艇が中国漁船の体当たりを受け、沈没した。 韓国外交省は９日、在ソウル中国大使館総領事に抗議した。 海洋警察は、韓国の排他的経済水域（ＥＥＺ）内で違法操業をしていた約４０隻の中国漁船を発見。隊員が漁船を 拿捕 （ だほ ） しようとしたところ、１隻の漁船が突然、警備艇に体当たりした。乗っていた海洋警察の隊員１人は別の警備艇に救助され、無事だった。海洋警察は、中国漁船が故意に警備艇に衝突し、現場から逃走したとみている。

韓国西部、仁川沖の黄海上で７日、違法操業中の中国漁船を取り締まり中だった仁川海洋警備安全署の高速ボート（４・５トン）が、中国漁船の体当たりを受けて転覆した。同署員１人が海に投げ出されたが、他のボートに救助されて無事だった。韓国外交省は９日、在韓国の中国大使館関係者を呼び、遺憾の意を伝えて再発防止を求めた。 韓国沖合では中国漁船による違法操業が頻発。９月２９日には南西部沖で、木浦海洋警備安全署員の取り締まりを受けていた中国漁船が火災を起こし、中国人漁船員３人が死亡した。（ソウル＝牧野愛博）

日本の食文化とも言えるだしの旨（うま）みが世界に広まっています。これに伴い、特に西日本で人気の「あごだし」のもと、トビウオにも注目が集まっています。 特徴的な大きな胸びれを広げ、１００メートル以上も飛ぶことができるトビウオ。腹びれまでもが大きく、飛ぶ時の翼役を果たしているため、上方から見ると４枚の羽があるように見えます。安定した飛行を行うために進化したパーツは、大きな魚から身を守るための行動として、海面を跳ね飛ぶように進化したようです。 細長い魚体と色合いが似ているサヨリが海面を跳ねる姿も、トビウオと「ダツ目」の同類であると示していま… この記事は有料記事です。 残り294文字（全文565文字）

ツナ缶国内最大手のはごろもフーズはツナ缶の原料となるマグロの切り身肉の半分を外部調達に切り替える。大半を自社工場で切り身肉にしていたが、東南アジアの専門業者と3カ月～半年間の契約を結び、一定の価格で輸入する。為替が変動した場合でも原材料費のブレを最小限に抑える。加工に関わる人手を省き、増産の余地を高める狙いもある。同社では従業員が1日50～60トンのマグロから余分な部位を取り除き、切り身肉にし

ホンダと埼玉県産業技術総合センター（埼玉県川口市）は世界で初めてマグネシウムを使い、繰り返し充電できる2次電池の実用化にメドを付けた。スマートフォン（スマホ）などに使うリチウムイオン電池より材料コストが大幅に安く、大きさも半分程度になる。リチウムイオンに代わる次世代電池となる可能性もある。まずスマホなど小型電子機器用に2018年の製品化を目指す。同センターがマグネシウムイオン電池の研究を主導し

三菱重工業は造船事業を見直す。巨額の損失を出した客船部門は大型客船の受注を凍結。商船部門では設計開発部署を分社し、長崎県などの造船所の他社との共同利用を検討する。今年に入り、日本の造船会社の合計受注量は前年比約8割減と急減。祖業である造船事業の生き残りに向け構造改革を進める。客船部門では米系企業から受注した大型客船で、2016年3月期までに累計2300億円を超える特別損失を計上した。客室の内装

小さい、調理法が難しいなど様々な理由でほとんど流通しない「 雑魚 （ ざこ ） 」をもっと知ってもらおうと、愛媛県八幡浜市の有志が来月、地元でとれる４８種類の雑魚の大試食会と人気投票を開く。人気アイドルグループにならった企画名は「ＺＡＫＯ４８選抜総選挙」。試行錯誤を繰り返し、それぞれのおいしい食べ方を披露する予定で、「タイなど、メジャーな魚に負けないおいしさを発信したい」と意気込んでいる。（松山支局　梶原善久） 「流通にのりにくい。薄造りと肝、ポン酢の組み合わせは地元ではテッパンメニュー」（マメモンダイ）、「身質がよく、おいしいが磯臭い」（アイ）、「アイドルのように鮮度落ちが早いので注意」（グチ）……。 八幡浜商工会議所がインターネットに開設した特設ページ「ＺＡＫＯ４８選抜総選挙」には、世間ではほぼ無名の４８種類の魚を、見た目のよい「イケメン」や凶暴な印象の「バイオレンス」など、４チームに

里山の秋、庭園22カ所公開　庄原 庄原市内の個人や団体の庭を無料開放する「庄原さとやまオープンガーデン（ＯＧ）」の秋の公開が８日、始まる。参加する２２の庭は、秋の花を使ったスイーツを販売する食企画や、秋の庭をテーマにしたフェスティバ... 広島へ本社機能　県制度助成１号 広島県外から本社機能を県内に移転した企業に対し、転入する社員や家族１人当たり１００万円を支給する県の助成制度で、東京に本社を置くＩＴ企業が本年度中の県内移転を決め、県に意向を伝えていることが７日、分... 月給引き上げ勧告　広島県人事委 広島県人事委員会（加藤誠委員長）は７日、本年度の県職員の月給を０・１６％、期末・勤勉手当（ボーナス）を０・１０カ月分、それぞれ引き上げるよう湯崎英彦知事と宇田伸議長に勧告した。両方がプラス勧告となる... 飲食店入る木造建物36施設違反 広島県は７日、６人が死傷した昨年１０月の広島市中区流

河川水１リットルだけで、採水したある一定の範囲内に生息するアユの個体数を計る調査法を、山口大学などの研究チームが確立した。今月４日付の英科学誌「フレッシュウオーター　バイオロジー」電子版に掲載された。アユ以外の生物でも計ることができ、潜水調査が困難な水域でも適用できる。漁業資源の管理や魚の生態系の把握にも活用できると期待される。 ＤＮＡ調査アユなどの水生生物はフンなどからＤＮＡが流れ出し、河川を３００〜４００メートル流れるとそれは消滅するといわれる。 山口大学大学院創成科学研究所の乾隆帝（りゅうてい）特命助教や赤松良久准教授らは、山口県を流れる佐波川の７地点を対象に昨年５月から３回に分けて潜水調査し、アユの個体数を調べた。 その前に調査水域の下流側で河川水１リットルを採水し、そこに漂うＤＮＡを調べた。これは「環境ＤＮＡ」と呼ばれ、どんな魚が生息しているかを高い精度で推定できる技術だ。