スーパーの片隅で売られているカニカマ。このカニカマのスーパーすぎる実力をご存じだろうか? カニカマは、能登の食品加工会社スギヨが昭和40年代の後半に、人工クラゲの開発中に失敗作としてたまたまできたものがカニの食感にそっくりだったことから誕生した日本発の食材なのだが、今や、日本以上に世界で大ブームなのだ。 タイでは本物のカニ肉よりも、味が濃くてゴージャスな食べ物として、シーフード料理はもちろん、寿司にも使われているという。現地に長年住む日本人に聞いたところ、タイの寿司屋での人気ベスト3は、(1)サーモン、(2)マグロ、(3)カニカマ なのだとか。 また、ヨーロッパでもカニカマは人気らしい。スペインではカニカマのアヒージョが定番化しているようだし、パリでもSURIMIという名前で、スティックタイプやフレークタイプなどいろいろな種類をスーパーで売っていて、家庭ではそのまま食べたりキッシュに入れた
©下田昌克 歌人斎藤茂吉は、無類の鰻好きだった。いや、好きという言葉からハミ出してしまう、空前絶後の鰻アディクトぶり。僕だってあたしだって大好物なんですよ鰻、と手を挙げるひとはたくさんおられようが、茂吉ほど鰻を食べに食べたひとをほかに知らない。 その破格の行状を明るみに出すのが、『文献 茂吉と鰻』(林谷廣著 昭和五十六年 短歌新聞社刊行)だ。著者は、斎藤茂吉記念館の運営に尽力してきた人物で、斎藤茂吉研究会会長、アララギ会員。いったい茂吉が生涯にどれほど鰻を食べたか、日記や資料を駆使しながら、重箱のすみまでつつきにつついて調べ上げた一大労作である。茂吉の鰻好きはつとに有名ではあったけれど、ここまで微に入り細をうがった調べ物はなく、しかし、「文献」と一歩下がるところが奥ゆかしい。鰻が気になる者として、やっぱりこの本は読んでおかなくちゃ、と古書店で探して入手した一冊なのだった。 大正十四年、茂吉
産経新聞社と即席麺大手、エースコック(大阪市吹田市)が共同開発したカップ麺「産経新聞 大阪ラーメン あまから醤油」がリニューアルされ、21日から全国発売される。外食チェーン「大阪王将」の協力のもと、大阪文化とも言える「あまから味」をさらに追及。スープにとろみをつけることで一層味わいやすく仕上げている。 大阪のご当地ラーメン作りを目指して開発され、2011年に発売された「産経新聞 大阪ラーメン」。大阪特産の泉州タマネギを大胆に使い、揚げ玉のコク、とろろ昆布、鶏そぼろの食感で、独特な風味を作りだしている。今回、大阪王将商品部が試食・選定した“とろみのあるスープ”を開発し、大阪ラーメンの最大の特長である「あまから」のテイストをさらに味わいやすくしている。
単独、無寄港でヨットによる世界一周を目指していた静岡市駿河区の立尾征男(たておいくお)さん(76)が2日午後、出航した小笠原諸島の父島に帰港した。立尾さんは59歳だった2001年にも単独、無寄港で世界一周を達成したベテラン。喜寿を前に再び成功させた。 「最高齢の世界一周としてギネス世界記録に登録したい」と昨年7月5日に出航して約1年1カ月。濃紺の船体に「EOLIA(エオリア)」と書かれたヨットは、5万5千キロを超える航海を経て、父島の二見港に午後3時40分ごろ着いた。真っ黒に日焼けし、白いひげをたくわえた立尾さんは、東京都小笠原村の渋谷正昭副村長らに迎えられ、島民から缶ビールの差し入れを受けて笑顔を見せた。 立尾さんは当初、風上となりやすい「西回り」の難コースに挑んだ。しかし8月下旬に豪州東岸で断念し、01年と同じ「東回り」に切り替えた。「ソロモン諸島でサメの体当たりを受け、船尾の自動操舵
久慈市の高校生海女クラブの活動が、今年も同市宇部町の小袖海女センターで始まっている。メンバー10人は夏休み期間中の13日まで、ウニの販売や接客などを手伝いながら観光客と交流し、久慈の魅力を発信する。 メンバーは全員が久慈東高の生徒。小田舞さん、船渡菜緒さん(ともに3年)は、ベテラン海女による素潜り実演の後、「おいしいですよ」などと観光客に取れたてのウニを薦めた。2人は「久慈のウニを多くの人に食べてもらえるよう笑顔で接客したい」などと声を弾ませた。 海女クラブは市観光物産協会(山本えり子会長)が組織し、活動は今年で12年目。販売・接客のほか、素潜り実演にも挑戦する。 【写真=観光客に取れたてのウニのおいしさを伝える船渡菜緒さん(左)と小田舞さん】
御宿で8月1日、サザエ漁が解禁された。初日は、ウエットスーツに身を包んだ海士が素潜りで4~5時間ほど海に潜り、1人につき約20~30キロのサザエを採捕した。 海士が獲ってきたサザエを揚げる様子 御宿町は、三重県志摩地方、石川県舳倉島と並び日本三大海女地帯の一つ。現在、同町では女性の海女がおらず、22~75歳の男性30人が海士として漁をしている。 漁期は8月1日~5月31日で、毎年6月と7月は禁漁になる。昨年、同町・岩和田漁港で水揚げされたサザエは13トン。 同町岩和田漁業協同組合・職員の一人は「台風などの悪天候で漁に出られない日が多いと困る。今年は豊漁を期待したい。水揚げされたものがいい値で取り引きされれば」と願いを込める。「若い後継者が増えてほしい」とも。
冷凍カツオの相場が高騰し、かつお節や、ツナ缶の一部が値上がりしている。価格高騰の背景にあるのが、世界的なツナ缶需要の高まり。世界各国が競い合ってカツオの漁獲量を増やしているためだ。(矢野修平) かつお節大手の「ヤマキ」(愛媛県伊予市)は八月出荷分から、かつお節や削り節を7~15%値上げ。同業の「にんべん」(東京)も十月出荷分から10~25%価格を引き上げる。 ツナ缶は、一般にカツオやマグロを原料とするが、カツオ原料の商品が値上がりする。製造大手の「はごろもフーズ」(静岡市)は九月出荷分から、カツオを使った「シーチキンマイルド」の価格を6~7%引き上げる。値上げは四年四カ月ぶりだ。同社広報は「価格高騰は一過性でなく構造的なもの。値上げせざるを得ないと判断した」と説明する。「シーチキンL」「同フレーク」などマグロ原料の商品は据え置く。
道北の美深町はチョウザメの養殖事業を拡大する。今月から町内の河川沿いに稚魚ふ化施設を建設する作業に着手する。従来は地下水を利用してきたが、水量が豊富な河川水を活用、町内の飼育数を2030年度に現状比約7倍に引き上げる。チョウザメは主に観光資源として活用してきたが、卵のキャビアの販売など町の産業として育てていく計画だ。 立地場所は国内で4番目に長い天塩川の支流、仁宇布川の沿岸に広がる山間地。北海道…
クロマグロの完全養殖でも有名な近畿大が「お家芸」として開発に力を入れる「交雑魚」に、新たな品種が登場した。高級魚のクエとサンゴ礁などにすむ大型魚タマカイをかけ合わせた「クエタマ」。クエより成長が速く、養殖期間を半分に短縮できるうえ、味はクエと遜色ない「いいとこどり」の魚だ。東京都内などの直営店で昨年、食用の提供を始め、本格的な市場参入を目指す。 和歌山県白浜町にある近大水産研究所。海に浮かぶ3メートル四方のいけすにエサをまくと、大きな灰色の魚が水面に群がった。全長60センチほどの「クエタマ」だ。 クエは刺し身や鍋料理用に人気が高いが、天然ものは少なく、養殖すると出荷サイズの2キロ(全長50センチ程度)に育つのに4~6年かかるケースも。そこで、同じハタ科で成長が速いタマカイを「掛け合わせ」の相手に選んだ。東南アジアなどを中心に分布し、成長すると体長2メートル、重さ200キロにもなる。 研究所
九州北部を襲った豪雨災害後、大量の泥水や流木が流れ込んだ有明海で、中華料理の高級食材として取引されるビゼンクラゲが不漁となっている。 研究機関は、豪雨によって海水が貧酸素状態となり、クラゲが酸欠死した可能性があると指摘。クラゲ漁で副収入を得ていたノリ養殖業者は、相次いで休漁を決めている。 ビゼンクラゲは、傘の部分に赤い模様があるのが特徴で、有明海沿岸地域で「あかくらげ」と呼ばれる。大きいものは直径約80センチ、重さ約20キロになるという。 地元の漁業関係者によると、以前は網を破る厄介者だったが、中国の加工法を学んだ地元業者などが買い取るようになり、多くのノリ養殖業者にとって貴重な収入源になっている。
1954年に米国が実施した太平洋・ビキニ環礁での水爆実験を巡り、付近での操業による被ばくを訴えている高知県の元漁船員や遺族らが2日、地元選出の山本有二農相と県議会で意見交換した。 元船員らは、事実上の「労災認定」に当たる船員保険の速やかな適用や、健康調査などへの支援を要請。 高知県の元船員ら45人は昨年5月、国が被ばくの事実や資料を隠し続け、故意に元船員の調査や援助をせずに放置したなどとして、国に損害賠償を求める訴訟を高知地裁に起こしている。
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イルカの追い込み漁を批判的に描いた米国映画「ザ・コーヴ」の公開以降、反捕鯨団体から激しく批判される太地町を舞台に、2人の日本人女性監督が制作したドキュメンタリー映画が国内外で反響を呼んでいる。捕鯨やイルカ漁について、賛否両方の意見を丁寧に取り上げており、反捕鯨国も含む各国での上映やネット配信が相次いでいる。2人は「偏った情報が世界に浸透している現状は問題。日本側の立場も発信し、捕鯨論争に一石を投じたい」としている。(福永正樹) 八木景子監督(50)の「ビハインド・ザ・コーヴ~捕鯨問題の謎に迫る~」と、佐々木芽生監督(55)(米ニューヨーク在住)の「A WHALE OF A TALE」。2人は、「ザ・コーヴ」で、伝統漁を守る小さな港町の漁師が一方的に「悪者」に仕立て上げられ、日本から有効な反論が発信されないことに違和感を持った。 「ビハインド・ザ・コーヴ」では、「ザ・コーヴ」の監督や出演者、
小型クロマグロの漁獲枠削減=25道府県が対象-水産庁 水産庁は2日、北海道や宮城県など25道府県で太平洋クロマグロのうち小型魚(30キロ未満)の漁獲枠を減らすと発表した。前漁期(昨年7月~6月)の沿岸での漁獲量が枠を超過したためで、今漁期(7月~来年6月)分を削減する。資源保護が狙いだが、沿岸漁業に影響が出そうだ。 太平洋クロマグロの資源管理のための国際合意に基づき、同庁は都道府県別に漁獲枠を割り振っている。漁獲量が枠を上回れば翌年度の漁獲枠をその分減らすルールはあったが、実際に適用するのは初めてだ。(2017/08/02-20:43) 関連ニュース 【経済記事一覧へ】 【アクセスランキング】
水産庁は2日、太平洋クロマグロの小型魚(30キロ未満)の年間漁獲量が前回の管理期間で4340・5トンに達し、上限の漁獲枠(4007トン)を333・5トン超えたと発表した。沖合と沿岸に分かれる漁の種類のうち都道府県が管轄する沿岸漁業で枠を守れず、全体の上限超えを招いた。沿岸漁業では25道府県で地域ごとに配分された枠を突破したため、7月に始まった今回の管理期間の枠から差し引いて上限を減らす。 沖合漁業の漁獲量は1975・1トンと枠(2106トン)の範囲に収まったが、沿岸漁業は2365・4トンで464トン余り枠を超えた。沿岸漁業で超過した25道府県のうち最多だったのは三重の102・6トンで、島根の84・6トン、京都の63・9トンが続いた。 基本的に超過量全てを今回の漁獲枠から差し引く。漁業への影響を抑えるため、差し引く限度は枠の2割とし、残りはそれ以降に分割して削減する。 クロマグロ小型魚の規制
» 【意外な発見】フランスで海藻てんこもりのソルトをゲット! もはや乾燥わかめレベルだけど…これどうやって食べるの? バカンスシーズン真っ盛りのフランス。当地では、以前 Pouch でも紹介したように有給休暇をガッツリ利用して、2〜3週間ほどリゾート地でのんびり過ごすスタイルが定着しています。 夏のバカンス先として人気の高いリゾート地のひとつが、パリからTGV(フランスの新幹線)で南東に向かって約3時間ほどの場所にある街、ラ・ロシェル。14~15世紀に築かれた重厚な塔がそびえ立つ、大西洋に面した美しい港町です。ここの名物は、カキをはじめとする魚介類! シーフード系のおつまみを求めてお土産店に立ち寄ったところ、日本を離れて暮らす私にとってなんとも懐かしい香りが漂ってきました。和食を思わせるこのニオイ……みなさん、なんだと思いますか? 【匂いの正体は「海苔とワカメ」】 懐かしい匂いの正体、それ
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