ヨーロッパウナギは絶滅の危機にさらされている。違法薬物などによる水質汚染も原因のひとつだ。(PHOTOGRAPH BY WIL MEINDERTS, BUITEN-BEELD/MINDEN PICTURES/NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 絶滅危惧種のウナギがコカイン中毒になっているかもしれない。2018年6月に学術誌「Science of the Total Environment」に発表された論文で、その可能性が明らかになった。(参考記事:「ウナギ大海原の旅、衛星タグで初めて追跡」) 社会は違法薬物の問題に取り組み続けているが、下水とともに川や海に流れ込んだ薬物がほかの種に及ぼす影響はよくわかっていない。(参考記事:「麻薬密売で中米の熱帯雨林に深刻な危機」) そこで、科学者たちは研究のため、ヨーロッパウナギを50日間、川に含まれている程度の微量のコカインにさ
「十八浜」と書いて何と読むかご存じですか。「くぐなりはま」と言います、9足す9で18。不思議ですよね。踏みしめると、キュッ、キュッと鳴ります。鳴り砂の浜としては日本で一番早く、明治のころに地学雑誌に初めて紹介されました。今は閉鎖されていますが、何年かしたら、復活するんじゃないでしょうか。鳴り砂は残っていて、形も徐々に戻りつつあります。 ◇ 亀山に登ります。これは水上不二(みずかみふじ)の歌碑です。大島出身の児童文学者で詩人でもある不二さんは「海は命の源、波は命の輝き。大島よ永遠に緑の真珠であれ」と言いました。大島を愛し、いろんな詩を作ったり、大島の中学校の校歌の歌詞を作ったりしました。詩の一節をとって、この島は「緑の真珠の大島」と呼ばれています。ごあいさつのとき、「緑の真珠の大島へようこそ」と言います。 亀山のレストハウスに着きました。ここから大島の全景が見えます。津波は、あの大前見島(お
23日夜、秋田市上空で複数の光の柱が浮かんで見える現象が観測された。秋田地方気象台によると、強力な光源が大気中の氷粒に反射する「漁火(いさりび)光柱」とみられる。上空の大気が冷え込むなどの条件がそろったときに現れる珍しい現象という。本県沖はイカ漁の盛期で、出漁中の漁船の照明灯が反射した可能性が高い。
みずから現場に赴いてサンプルを採取し、研究室で分析する。フィールドとラボの間を行き来する研究スタイルで、世界中の環境汚染の現場を見てきた。そんな中、マイクロプラスチックの問題は研究室のひとつの幹とも言えるテーマになっている。 海のプラスチック汚染問題、さらにマイクロプラスチック汚染問題がどんなふうに認識され、理解が深まってきたのか教えてもらおう。 「こういったことが問題になり始めたのは、1970年代の初めにさかのぼります。72年に、カリブ海の東の海域で、プラスチックのゴミがたくさん浮いているという報告がありました。バミューダトライアングル、あるいはサルガッソー海と呼ばれるところです。風が吹かず、帆船の時代には、たくさんの船が難破したので有名ですね。それに続いて、ウミガメの体内からプラスチックが見つかったなどと報告されました。プラスチックの大量消費は、1960年代に始まっていますから、その影
県立大学の学生が水産業の現場で学ぶ (福井県)県立大学の小浜キャンパスの学生たちが水産業の現場を見学し、地元の漁業者と交流しながら水揚げから加工までを学びました。 県立大学の海洋生物資源学部の2年生と3年生あわせて17人が小浜漁港に出向き、旬の魚介類が並ぶセリの様子を見学したほか、レンコダイやアジなどをさばいてしょうゆ干しや一夜干しといった加工品づくりにも挑戦しました。 参加した県立大学の学生は「魚丸々一匹に触れる機会があまりないのですごく刺激的だった」「加工品を作るのに手間がかかっていて結構大変だなと思った」などと話していました。 学生たちは今後、定置網漁にも参加するなど、水揚げから加工まで水産業の様々な現場を学びます。
「海なし県」だがマグロ好き―。総務省の家計調査によると、群馬県前橋市のマグロの年間消費量(2015~17年平均)は1世帯当たり3538グラムで、全国52の都道府県庁所在地と政令指定市のランキングで4位だ。一方、全国有数の畜産県にもかかわらず、生鮮肉の消費量は最下位。肉よりも魚を食べる習慣は、海へのあこがれなのか。 高崎市石原町の鮮魚店「魚岩」。マグロの皮に付いている身をかいた「ひっかき」を求める客で連日にぎわう。脂が乗った数種類のマグロを混ぜ合わせた店の名物だ。刺し身も人気を集める。 代表の横田淳次さんは「『週末に誰か来るから』とか、ちょっとしたお祝いでマグロを買っていく人は多い」と説明する。 ■長らく上位 マグロ消費量の上位に目を向けて見ると、1位はダントツの静岡市。5384グラムは全国平均の2・5倍に上る。消費量だけでなく、県としては水揚げ量も最多で、名実ともに日本一の「マグロ県」と言
【論説】カナダで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)は、トランプ米大統領による保護主義政策、鉄鋼の高額関税などの貿易問題に注目が集まった。その陰に隠れた印象があるが、もうひとつ地球的な重要課題についても協議した。 それは増え続けるプラスチックごみが海洋を汚染し、生態系や漁業の持続可能性を著しく阻害している問題である。G7では海洋保護に向け各国が削減を促進する「海洋プラスチック憲章」を提唱した。 英国、フランス、ドイツ、欧州連合(EU)などはもちろん憲章に署名した。ところが日本と米国は署名を見送った。消極的な姿勢に国内外から失望感が広がっている。 ■毎年800万トン海へ■ プラスチックは分解されにくい。波や紫外線の影響で5ミリ以下の微小なマイクロプラスチック(MP)となり、海中の有害物質を吸着しやすくなる。これを魚介類が食べると、食物連鎖で多くの野生動物だけでなく人体にまで危険が及ぶ。
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