記事一覧 小浜市のサバ養殖 刺し身を新たな味に (2016年6月6日午前7時05分) 【論説】小浜市のマサバ養殖がスタートした。目指すのは刺し身としての販売だ。サバは脂が乗っている分、傷みやすく、刺し身には適さないというのが一般的だが、実現すれば新たな“味”としてアピール度も高いはず。市、漁協、県立大など一丸となった取り組みで、秋にはおいしいサバの刺し身が味わえることを期待したい。 「小浜はサバ」というイメージは、嶺北はもちろん、関西や中京などにも広まっている。市職員が京都や奈良などにサバ商品の販売促進に出向いた際にも強く感じたという。へしこや缶詰、丸焼きなど多彩な商品があるが、ほとんどが北欧産。県内の漁獲量は1974年のピーク時に1万2607トンあったが、2014年には31トンにまで激減している。うち小浜市はわずか1トンだ。 小浜産の確保は以前から求められ、過去にも海でとった小型魚を
記事一覧 越前岬沖30キロに謎の沈没船 戦時中に沈められた可能性も (2016年3月29日午前7時10分) 超音波調査で得られたデータを画像化した平面図(福井県水産試験場提供) 福井県越前町の沖合約30キロ(水深約240メートル)の海底に、海上保安庁の記録にも残っていない謎の沈没船があることが、県水産試験場の超音波調査で分かった。沈没船は全長約70メートル、マスト高約16メートルに及び、形状などから近代以降のものとみられる。敦賀海上保安部は「この海域で近年、大きな船が沈んだという事故などの情報は把握していない」としている。 同保安部は「使わなくなった船を『沈船魚礁』として沈めることはある」とするが、その場合は沿岸に沈めるケースが多いという。「30キロも沖に沈めるというのは、あまり聞いたことがない」と話し、県水産課も同様の見解を示している。 沈没船が見つかったのは、越前岬の西南西28・5
記事一覧 昔、若狭湾はサバの海だった。大群が… (2016年3月4日午前7時20分) 昔、若狭湾はサバの海だった。大群が押し寄せ、高浜町の海岸にまで打ち上がった。海面は真っ白になるほど波立った。漁師はそれを「シラガキ」と呼んで喜んだ▼「若狭の漁師、四季の魚ぐらし」(草思社)の一節だ。そんな情景も、著者の故貝井春治郎さんが漁師になる前、戦後の数年間で消え去った▼中学を出て大敷き網の仕事を3年ほどやりサバ漁船に乗り組んだ頃には漁獲は落ちた。船はサバの群れを追って日本海を転々とし、北海道まで出掛けていった▼十代だった貝井さんは絵を描くのが大好きだった。漁の合間に炊事、洗濯、買い物と雑用に追われながら、各港で画架を引っ張り出した。「漁師画家」と呼ばれたゆえんである▼「僕の絵は体で描くんや。漁師の太い腕をぶっつけるようにして描く」。画面の中の漁師たちは口元を引き結び、全身に力をみなぎらせている。魚も
記事一覧 発掘貝化石、高校生が自ら新種証明 日本古生物学会の会員に (2015年5月5日午前7時00分) 貝の化石研究が日本古生物学会から認められた吉村君。手前はこれまで収集してきた貝類の標本=福井市の自宅 福井大附属中出身で、横浜市の高校2年生、吉村太郎君(16)が、中学2年の時に見つけた貝の化石を自ら研究し「新種」と結論付け、今年1月の日本古生物学会で発表した。専門家も「間違いない」と太鼓判。正式認定に向けて論文を執筆中の吉村君は「絶対新種だと信じていた。非常にうれしい」と話している。 吉村君が新種と研究結果をまとめた化石は、イタヤガイ科エゾキンチャク属の二枚貝で、北海道などを中心に生息するエゾキンチャクガイに近い種とみられる。 中学2年の時に富山県高岡市に広がる200万〜300万年前の地層から発掘。同じ地層から見つけたエゾキンチャクガイの化石などと比較する研究を始めた。 大学の
記事一覧 水産資源の再生 政策転換、漁獲規制が急務 (2014年6月24日午前7時30分) クロマグロやスケトウダラなど身近な魚の資源が乱獲によって減少し、このままでは漁業がたちゆかなくなる。一方、ニホンウナギが国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種とされた。水産資源は厳しい状況にあり、漁獲規制による資源保護の取り組みが急がれる。 水産庁などの資源評価によると、日本近海の漁業資源85種のうち、4割に当たる36種の資源が低レベルにあり、うち15種類では減少傾向が続いている。資源状態が悪いのは、マアジ、トラフグ、ホッケ、スケトウダラ、イカナゴなど身近な魚が多い。日本が最大の漁獲国である太平洋クロマグロの親魚のレベルは過去最低レベルに落ち込む。 資源管理は、まず資源に悪影響を与えないレベルの漁獲枠を魚種ごとに設定することだ。水産庁が漁獲可能量(TAC)と呼ばれる漁獲枠を設けて
記事一覧 石川のズボガニ禁漁に福井困惑 通知一方的、文化の違いも (2013年12月14日午前7時05分) 鮮魚店の店先でゆで上げられるズボガニ。石川県の大部分の漁業者が同県沖での禁漁を決めたが、福井県では食文化として定着している=福井県坂井市三国町 脱皮間もない雄のズワイガニ「ズボガニ」(ミズガニ)について、資源保護を理由に石川県の大部分の漁業者が、同県沖での今漁期からの禁漁を決定。同県沖は福井県の漁船も半数以上が操業許可を受けていることから、石川県は12月、福井県に決定内容を文書で通知した。しかし、両県を含む日本海西部1府5県は、今期の資源保護対策として漁期短縮を申し合わせたばかり。禁漁は申し合わせになく、2月1日の解禁を前に、福井県側は通知が「一方的ではないか」と困惑している。 ●合意そぐわず 12月6日、石川県水産課の職員が県庁に通知書を持参した。「石川県内の大部分の漁業者が、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く