ブックマーク / book.asahi.com (7)

  • 「ウナギと人間」書評 日本人の知らない多彩な横顔|好書好日

    ウナギと人間 [著]ジェイムズ・プロセック 世界で一番ウナギをべているのは日人である。 だから、ウナギのことを一番知っているのも日人だとつい考えてしまいたくなる。 世界ではじめてウナギの産卵場所を特定したのも日の研究者だし、季節になると、みんな天然ウナギの激減を心配している。世界一のウナギ好きな国であっても不思議はない。 しかし、好きだという気持ちと、相手を理解できているかどうかはまた別の話でもある。 ウナギのおいしいべ方を知っているのは日人だけ、と思いがちだが、書にでてくる各国の料理をみていると、どうもそういうことはなさそうだ。 ウナギが川を下ってはるか海のかなたで卵を産むことは周知のとおり。 でも、そのウナギが何千匹という巨大な群れをなして川を遡(さかのぼ)ってくる地域があることはあまり知られていない。しかも、その移動はほんの数日の間に限られるという。 重箱や丼にのったウ

    「ウナギと人間」書評 日本人の知らない多彩な横顔|好書好日
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    el-pescador 2016/06/22
    (BOOKasahi)ウナギと人間 [著]ジェイムズ・プロセック 世界で一番ウナギを食べているのは日本人である。  だから、ウナギのことを一番知っているのも日本人だとつい考えてしまいたくなる。
  • 加工食品の「魔力」、取材で示す|好書好日

    フードトラップ―品に仕掛けられた至福の罠 [著]マイケル・モス [訳]間徳子 よく米国の事情を表すときに、貧困層ほど肥満が多くエリートほど健康だ、ということが言われるが、はたしてそれは当なのだろうか。書を読むと、どうやらそれはある程度当のようだ。スナック菓子や朝用シリアル、清涼飲料水などの加工品を製造している品メーカーの幹部たちには、自分たちが手がけた商品を避ける生活を送っている人が多いという。なぜ避けるのかといえば、それらの商品には、安価に品の「魔力」を高めてくれる塩、脂肪、糖が大量に使われているからだ。塩は味蕾(みらい)の刺激を増大させるし、脂肪はべる量がつい多くなるという作用をもつ。最も恐るべきは糖の作用だろう。糖は脳に興奮作用をもたらすからだ。脳のスキャンで調べると、糖に対する脳の反応は薬物への反応と類似していることがわかるという。これら三つを組み合わせて味

    加工食品の「魔力」、取材で示す|好書好日
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    el-pescador 2014/09/02
    (BOOKasahi)フードトラップ―食品に仕掛けられた至福の罠 これら三つを組み合わせて味覚の「至福ポイント」をみつけることが加工食品の開発だということを、本書は圧倒的な取材によって示す。
  • 「未来の食卓―2035年 グルメの旅」書評 第二のサーモン、疑似肉…|好書好日

    未来の卓―2035年 グルメの旅 [著]ジョシュ・シェーンヴァルド 20年後の消費者の舌と胃袋を満足させる材は何か。著者はさまざまな材開発に挑む研究者、市場関係者らを端から訪ね歩く。にハイテクをもちこむことに抵抗感があった著者だが、取材を重ねるうちに考えを変えていく。 いまや遺伝子工学を利用すれば野菜の栄養素を強化するのはたやすい。「第二のサーモン」の呼び声高い白身の塩水魚スギは陸上養殖場での大量生産が試みられている。 さらに遠大な取り組みも紹介される。オランダの研究チームは試験管で鶏や豚の細胞から疑似肉を作り出そうとしている。米国防総省は、兵士が何日も過ごせる錠剤の開発に取り組んでいる。 私たちの健康や生命にかかわる話だけに空恐ろしい気持ちにもなる。ただ、著者が言うように有機農法だけで途上国の栄養不良は救えないし、増え続ける世界人口は養えない。たとえ不快かつ奇抜な試みだとしても

    「未来の食卓―2035年 グルメの旅」書評 第二のサーモン、疑似肉…|好書好日
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    el-pescador 2013/10/01
    (BOOKasahi)いまや遺伝子工学を利用すれば野菜の栄養素を強化するのはたやすい。「第二のサーモン」の呼び声高い白身の塩水魚スギは陸上養殖場での大量生産が試みられている。
  • 食品メーカー発のレシピ本特集 Amazon.co.jp - 特集の本棚 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

  • 「深海魚ってどんな魚」書評 大人の世界観、揺さぶる図鑑|好書好日

    深海魚ってどんな魚 驚きの形態から生態、利用 著者:尼岡 邦夫 出版社:ブックマン社 ジャンル:自然科学・環境 深海魚ってどんな魚―驚きの形態から生態、利用 [著]尼岡邦夫 ただの子ども向け学習図鑑と思ってはいけない。これは大人も驚かすである。 これまでの深海魚はピンボケ写真と干物のような標写真に失望させられたが、博物画に似せた白地の背景に実物標が見苦しくなく切り抜かれたビジュアルがようやく実現した。透明な頭部と球状の眼(め)を持つ奇魚デメニギスの鮮明な写真は、見るだけで世界観が変わる。 最新の写真を駆使し、これだけ細かに形態の仕組みや種類識別の手がかりを説明してもらうと、異次元の形態をした生物の心まで読めるような気分になる。 たとえばチョウチンアンコウの類。極小のオスが巨大なメスに寄生するのは有名だが、眼も鰭(ひれ)も失いイボ同然の姿で一生お世話になる「真性」型もいれば、繁殖期だ

    「深海魚ってどんな魚」書評 大人の世界観、揺さぶる図鑑|好書好日
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    el-pescador 2013/07/24
    (BOOK asahi)深海魚ってどんな魚―驚きの形態から生態、利用 これまでの深海魚本はピンボケ写真と干物のような標本写真に失望させられたが、博物画に似せた白地の背景に実物標本が…
  • 本の記事 : 昆布の「味力」じわり浸透 関連本も人気 - 足立耕作 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    昆布だし教室に主婦らが集まり、だしの取り方を指南するも相次いで出版されています。最近はフランスのシェフからも熱い視線が注がれているとか。この機会に、昆布をもう一度見直してみませんか。 「簡単でしょう。手間は無いに等しいですよね」 北海道産天然物を扱う老舗「こんぶ土居」(大阪市中央区)の土居純一社長(39)が参加者に語りかけた。真昆布を水に一晩つけた鍋を沸かし、かつお節を入れるだけ。味を見た女性らは「おいしい」とうなずいた。 5月中旬、店内で開かれただしの取り方講習会。長女と参加した近くの田中賀代さん(64)は、ずっと粉末のだしを使ってきたという。「病気で体を悪くしたこともあり、生活を見直したい。娘にも学んでほしい」 同社は7年前から月1回、講習会を開いてきた。店先にチラシを張り出すだけで、インターネットサイトなどで告知はしていない。始めたころは6人の定員がすぐには埋まらなかったが、今で

    本の記事 : 昆布の「味力」じわり浸透 関連本も人気 - 足立耕作 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    el-pescador
    el-pescador 2013/06/11
    (BOOK asahi)昆布だし教室に主婦らが集まり、だしの取り方を指南する本も相次いで出版されています。最近はフランスのシェフからも熱い視線が注がれているとか。この機会に、昆布をもう一度見直してみませんか。
  • 「世界を騙しつづける科学者たち」書評 「懐疑の売人」はなぜ消えない|好書好日

    世界を騙しつづける科学者たち〈上・下〉 [著]ナオミ・オレスケス、エリック・M・コンウェイ 殺虫剤DDTは当初、奇跡の化学物質に見えた。即効性があって、効果も長持ちする。なのにヒトには害がない。しかし、効き目があるからこそ、生態系の平衡を崩していた。分解されにくいDDTは昆虫の細胞内に残留し、次の捕者に移行して、生殖組織まで害するのだ。物連鎖による生物濃縮。それは最後には鳥がさえずることのない季節をもたらす。 1960年代初め、『沈黙の春』を刊行し、環境問題に大きな警鐘を鳴らしたレイチェル・カーソン。その彼女が今、ネット上で徹底的に非難されているのをご存じだろうか。彼女は間違っており、ナチス、スターリンよりも多くの人を殺したと。 主張はこうだ。カーソンの警告によってDDTが40年前に禁止されたせいでその後何百万人ものアフリカ人がマラリアで死んだというのだ。ひるがえって、DDTで直接、死

    「世界を騙しつづける科学者たち」書評 「懐疑の売人」はなぜ消えない|好書好日
    el-pescador
    el-pescador 2012/03/11
    (BOOK asahi)主張はこうだ。カーソンの警告によってDDTが40年前に禁止されたせいでその後何百万人ものアフリカ人がマラリアで死んだというのだ。ひるがえって、DDTで直接、死んだ人はほとんどいない。
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