*08:59JST ヒューマンＷ、陸上養殖で食中毒ないカキ量産と報じられる <3224>ヒューマンＷ ヒューマンＷ<3224>は、沖縄県久米島にカキの完全陸上養殖施設を整備すると一部専門紙で報じられている。現在運用している試験施設の約18倍にあたる敷地面積5900平方メートルの施設を建設して、18年度をメドに安定供給できる体制を確立するという。世界的にもカキの陸上養殖の量産化に成功した事例はまだないようだ。早期に実用化して、自社直営店向けのほか社外にも供給できる体制の確立を目指すとしている。 この報道によれば、オイスターバー市場は過去5年の平均成長率が約12％に上るという。安全なカキが提供されるようになれば、一段の市場拡大も期待されよう。 株価は11月18日に一時3430円まで上昇する場面があったが、足元では25日線水準を下振れる形となっている。ただ、陸上養殖事業の進展が伝わったことで再動

宮城県の気仙沼市議会で１５日、飲酒運転をした疑惑があって辞職勧告を受けた議員が一般質問に立ったところ、議場にいた議員２３人のうち１８人が一斉に退席し、議会が中断する騒ぎがあった。この議員の質問は辞職勧告後、初めてだった。複数の議員によると、辞めないことへの抗議の意味だったという。 市議会事務局などによると、質問しようとしたのは熊谷雅裕氏（６３）。震災後の住宅再建の現状や防潮堤建設のあり方を、市側にただす予定だったが、熊谷氏本人や熊谷伸一議長（５８）ら計５人を除く１８人が退席した。定数２４の半数の１２人が出席する必要があるため中断し、熊谷氏が質問を取り下げた後に再開した。 市議会は昨年１０月、熊谷氏が飲酒運転をした疑いが強いとして、議員辞職勧告決議案を全会一致で可決していた。熊谷氏は朝日新聞の取材に「議会で発言する権利も職責もある。残念だ。ただ混乱を招くというなら、今後は委員会や市政報告会な

室蘭漁業協同組合は今月からナマコの生育・定着状況を把握する実証実験を開始した。５万個のナマコ種苗を追直漁港沖合人工島（Ｍランド）静穏海域に放ち、３年間調査する。 北海道栽培漁業振興公社の協力を得て実施。海底に沈めていた網目状のビニール素材のブロックの中に、体長２センチほどのナマコを付着させた。定期的に調査し、生育具合や定着状況を調べる。 昨年は５万個の種苗を海中に放流したが、ナマコが拡散するなどして十分な調査ができなかった。今回はかごに入れることで、成長具合などを把握することができる。 一般的に市場に出回るナマコは重さ１００グラム以上で、３、４年ほどかかるという。室蘭漁協は「来年２月に１回目の調査をする予定で、生育状況や定着具合を調べたい」としている。同漁協によると、２０１４年度のナマコの水揚げ量は対前年度比２３・６％増の２１・１トン。水揚げ高は同３５・１％増の１億１５００万円で、将来

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富山湾の魅力向上を目指す「美しい富山湾クラブ」は十五日、滑川市の市民交流プラザで理事会を開き、ロゴマーク＝イラスト＝を決めた。高桑幸一事務局長は「クラブの活動にとどまらず、広く富山湾をブランド化するために活用したい」と話した。 立山連峰の稜線（りょうせん）と、富山平野の緑、富山湾の青からなり、滑川市のグラフィックデザイナー荒川佳彦さんが作成した。富山湾は青から紺の色の濃淡で深さを表現。ギザギザの線で、揺れる蜃気楼（しんきろう）や光る水面、波を表した。クラブが六月から募集し、四十点の応募から選んだ。 ロゴマークは、クラブのホームページや会報、バッジなどに使うほか、富山湾沿岸の博物館や土産物店などの施設でシールやスタンプを配布したり、富山湾に関連する商品に利用してもらったりして、富山湾のブランド化につなげる。今後は似たマークがないかを調査した上で商標登録し、利用基準を定める。

■不漁で港の活気消え　「高校を出てタイラギ漁師になったころは毎日がまるで海上パレード。４、５人を乗せた２５０隻の船が大浦から海に出て行った」。藤津郡太良町大浦の漁業者平方宣清（のぶきよ）さん（６３）は昭和の隆盛を振り返る。景気づけにと演歌を大音量で流して漁場に向かう船。

全国の地域伝統芸能が一堂に！ 『第16回地域伝統芸能まつり』開催！ テーマは、「和(わ)」 ～踊り、祈り、癒し、和む～ 地域伝統芸能まつり実行委員会（会長：山折哲雄）および一般財団法人地域創造（理事長：梶田信一郎）は、全国の地域伝統芸能・古典芸能が一堂に会するフェスティバル『第16回地域伝統芸能まつり』を、2016年2月28日（日）にNHKホール　　（東京都渋谷区）で開催。同催事の観覧者を募集しています（観覧無料／定員2,500名、応募多数の場合は抽選）。 ■観覧無料／はがき、インターネットで観覧者を募集中。 本フェスティバルの観覧をご希望の方は、往復はがきに必要事項［郵便番号・住所・氏名・年代・性別・電話番号・希望人数（2名まで）］を明記の上、当観覧応募事務局までご応募ください。なお、インターネット（リンク）でのご応募も可能です。＝応募締切：2016年1月30日（土）必着＝ ■伝統芸能の

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最盛期を迎えた苫小牧沖のスケトウダラ刺し網漁は連日、大漁が続いている。苫小牧漁業協同組合（磯﨑好一組合長）は１２月から秋サケ漁などを終えた船も加わり、漁を本格化。１日１００～２００トンの水揚げを維持し、関係者を驚かせている。雌の卵巣（タラコ）需要が高まり、高値となる年末にかけての思いがけない大漁に西港・漁港区の岸壁には、魚を網から外す漁業者らの笑顔が広がっている。 スケトウダラ漁は１０月１日解禁。苫小牧漁協は同月５日に３隻で漁を開始した。漁期は来年３月末までだが例年、秋サケ漁が終わる１２月上旬からが漁の本番。贈答品やおせち向けのタラコ需要から高値で取り引きされるため、年末まで漁のピークが続く。 現在は大小２０隻ほどが出漁。連日の大漁に、漁港区の岸壁は夜明け前から魚を網から外す漁業者で活気づいている。水産市場前には、魚でいっぱいのプラスチック製タンクがずらり。タンクを積んだフォークリフトが、

２０２０（平成３２）年の東京五輪セーリング競技のレースエリアを江の島の東側から横須賀市沖にかけての約１１キロの区域に定めた県の中間報告をめぐり、早くも地元漁協などから不安の声が上がっている。レースエリア内には定置網やワカメの養殖場があるほか、湘南名物のシラス漁や釣り船の運航にも影響が出るとみられるからだ。漁師が休業した場合の漁業補償も課題として浮上している。 ◆「顧客を奪われる」 「（３１年に開催される）プレ大会の開催も含めると、五輪開催前後の２～３年は漁ができないのではないか。ワカメ養殖ができなくなると他の産地に顧客を奪われかねない」 ワカメ養殖が盛んな腰越漁業協同組合（鎌倉市）の池田利男組合長（８１）は、こう懸念を募らせる。 池田組合長によると、定置網は「１網当たりの年間水揚げ高が約１億円」に上り、数年間漁が止まってしまった場合、漁業者にとっては死活問題となる。 しかも、定置網は水深約

すい臓がんは発見が非常に難しい病気だが、魚に含まれているDHA（ドコサヘキサエン酸）などの不飽和脂肪酸を多く摂（と）る人は、少ない人に比べてすい臓がんを発症するリスクが3割低いという調査結果を国立がん研究センターがまとめ、2015年12月8日発表した。 DHAを1日1グラム、発症リスクは30％も減る がん既往歴のない45～74歳の男女8万2024人を対象に、最長で15年間追跡調査した。不飽和脂肪酸とすい臓がんの発症リスクの関連を調べるために、マグロ、ブリ、サバ、イワシ、アジ、イカ、タコなどの魚介類を日々の食生活で摂っている割合に応じて、対象者を4つのグループに分けた。期間中にすい臓がんを発症した人は449人だった。 その結果、DHAの摂取量の最も多いグループ（1日あたり1グラム前後）は、最も少ないグループ（同0.3グラム前後）に比べ、すい臓がんの発症率が約30％低かった。 すい臓がんは、自

岩手県陸前高田市に広がる広田湾の特産品であるワカメを使ったレシピコンテスト「W-1グランプリ2015」の本選大会が12月12日、東京都世田谷区の下北沢成徳高等学校で行われた。 ワカメの詰め放題を楽しむ子ども 実食形式で行われた選考会では、しもきた商店街や日本わかめ協会の役員などから計11人が審査にあたり、同校調理部の生徒たちがレシピに基づいた調理を担当。全国各地から寄せられたメニューの応募総数は計48作品の中から、グランプリに一般家庭料理部門＝「ワカメのキーマカレー味噌風味」、ドレッシング部門＝「しょうが三昧ドレッシング」がそれぞれ輝いた。 ほか、準グランプリには一般家庭料理部門＝「ワカメとあぶり秋刀魚の手まり寿司」「ワカメと梅と柚子胡椒の生春巻き」、ドレッシング部門＝「ワカメが旨い！搾菜ドレッシング」「海鮮のホットドレッシング」のそれぞれ2作品が選ばれた。 審査員は「カレーとワカメなど意

銚子漁港の年間水揚げ量が５年連続で日本一になる見込みであることが１６日、銚子市が全国主要２０漁港に対して実施した調査で分かった。１１月末時点の水揚げ量は銚子漁港が１７万７１１９トンで、２位の焼津漁港（静岡）を２万トン以上引き離している。金額は１９５億８千万円で全国６位。 現在、銚子漁港はサバの水揚げが好調で、連日１千トンを超える水揚げで活気づいている。年末には正月用マグロの水揚げがピークを迎える。市水産課によると、昨年１２月の水揚げ量は銚子の約３万４千トンに対し、焼津は約１万４千トンだった。例年通りであれば、銚子の日本一は確実という。 ただ、数量は１１月末時点で昨年より約６万トン減っている。市場関係者によると、今年は全国的なサンマの不漁に加えて「入梅イワシ」と呼ばれる初夏のマイワシが少なかったことなどが要因という。また、東日本大震災で津波被害を受けた東北地方の漁港の復旧が進んだことで、これ

漁協水揚げ極めて順調、数量減っても魚価高でカバー （12月17日付け） ホタテ桁引き漁、秋サケ定置網漁などが11月で終わり、底建て網漁も網揚げが始まっているが、紋別港の魚の水揚げは、金額面で極めて順調に推移している。主力漁業の沖合底引船も好調。大幅減産となったホタテ漁も魚価高で生産者は潤っている。しかしホタテ資源は、昨年12月の爆弾低気圧の影響、今年10月の台風、低気圧災害が尾を引き、次年度以降も大幅減産が予測されている。漁業関係者らは「今年は良いが、来年以降は厳しくなる。加工業界は更に厳しいだろう」と緊張している。 紋別の漁業は、昨年まで連続して記録的な豊漁を記録していたが、今年は沖合底引船を除くと漁獲高が大幅に減少した。紋別漁業協同組合（阿部滋組合長）のまとめによると、11月までの実績（１月から11月まで累計）は２万９０２５トン、57億１８５９万円（前年同期３万３０１５トン、60

日本有数の宝石サンゴの産地である高知県で、サンゴ漁業者が５年で倍以上に増えた。中国人が宝飾品を買い求め、サンゴの原木が高騰しているからだ。サラリーマンからの転職組らも顔をほころばせるが、資源保護の問題も浮上している。 高知県香南市の漁港に１１月１０日朝、県内外から宝石サンゴの漁師や卸売業者ら５０人以上が集まり、日本珊瑚（さんご）商工協同組合（高知市）の「珊瑚原木入札会」の競りが始まった。 卸売業者らが原木を手に取って色や形を品定めし、入札金額を書いた「投げ帳」と呼ばれる帳面を開札人に次々と投げる。 「５３匁（もんめ、約２００グラム）　１０３万３千円！」「１０９匁（約４１０グラム）　３４３万８千円！」。開札人の声が響き、落札者が次々決まっていく。 同県大月町の漁師、中川順一さん（４４）は約４キロの赤サンゴを出品。１５分ほどで計９１０万円の値がつき、「今日は相場がよかった。思っていたより高く買

高齢化や後継者不足などで、農業や漁業の従事者は、全国的に年々減少傾向にある。これまで代々家族で営むのが漁業でも通例だった中、夢や理想を抱き、やりがいを求め、漁業の世界に飛び込む「新参者」がいる。平塚市の主な漁業である定置網漁の船を支える、新規就漁者を取材した。 今年２月に公表された最新の神奈川県の漁業センサス（２０１３年実施分）によると、県内の漁業経営体数は１１５７件で、５年間で約７％の減少を見せている。そんな中、唯一、経営体数が10年間増加し続けているのが、平塚市と大磯町だ。特に平塚市は、03年時点で６件だった経営体数が現在12件と、２倍に増加している。 平塚市の漁業を、大きく支えているのが新規就漁者だ。平塚市漁業協同組合によると、現在所属する約１００人の組合員の約半数を占める。近年は特に、年齢を問わず、企業勤めからの転職者が多いという。平塚市での特徴は、新たに船を出すのではなく、既に操

ご飯やすまし汁をひたすらかき込み、無病息災や豊漁を願う青森県佐井村牛滝地区の奇習「おこもり」が１５日夜、同地区にある牛滝神明宮であった。 　地区の住民ら約５０人が参加した。社殿に白飯、豆腐とキノコのすまし汁、ゼンマイのからしあえ、たくあんの４品を載せた膳を並べ、午後９時すぎ、長老や子どもによる「一番膳」が始まった。 　ご飯や汁を勢いよくかき込んだ食べ手は、空になったわんを箸でたたきながら突き出し、「めしーっ」「しるーっ」と絶叫。給仕役も負けじとせき立て、社殿には深夜まで大声と笑い声が響き渡った。 　おこもりは江戸時代から続く伝統行事。毎年１２月１５日と年明けの１月１５日に行われる。地区総代の坂井一尚さん（５８）は「みんなが健康で大きな災害もなく過ごせたことに感謝して食べた。この伝統をずっと守っていきたい」と話した。

◆霞ヶ浦の佃煮、魅力も発信 インターネットで商品を紹介し、共感した人々から小口の資金を集める「クラウドファンディング（ＣＦ）」が県内で広がっている。常陽銀行とＣＦ運営会社「ミュージックセキュリティーズ（ＭＳ）」（東京都）が協力し、今月から県内企業向けの資金集めを開始した。不特定多数にアピールすることで、商品の魅力を「宣伝」する効果も期待されている。 水産加工会社「安部」（かすみがうら市）は７日、「漁師がつくるあべの 佃 （ つくだ ） 煮 （ に ） ファンド」を設立した。同社は霞ヶ浦で水揚げしたワカサギやシラウオを佃煮に加工して販売する６次産業に取り組んでおり、鮮度を保つ急速冷凍設備の購入資金として５２５万円を目標額に設定した。 ＭＳ社のサイトを通じて、一口３万１７１０円（手数料１７１０円）から投資を募り、売り上げに応じた毎年の配当と、６０００円相当の佃煮セットのプレゼント特典を付けた。

「水を生む森の恵みを含めて、川の営みについて伝える担い手でありたい」。川漁師となって３年目の平工顕太郎さん（３２）（各務原市）は、来シーズンの長良川でのアユ漁に向けて意気込む。 子どもの頃から長良川を遊び場にしていた平工さんは、大学で水産学を学んだ。漁師になる夢を捨てきれず、病院事務職からこの世界に飛び込んだ。地域にとって、何十年ぶりかの若者だ。年配の漁師たちに教わりながら、アユの伝統的な漁法を学ぶ。「長良川が好きだから、その場所で働きたい。自分の網が作れるようになるのが夢」と目を輝かす。 しかし、生計は楽ではない。収入源は、長良川鵜飼開催中の５～１０月に鵜匠が乗る鵜舟の最年少船頭としての手間賃と、アユ漁の水揚げ、川舟を活用した体験ツアーだ。アユ漁ができる期間は５～１１月末に限られるうえに、新米漁師のとった魚は、市場で値を付けてもらえず、インターネットを通じて自力で販売して、生活を支える。

本州の最北端に位置し、日本海・太平洋・津軽海峡・陸奥湾と4つの海に囲まれる青森県。 年間を通じて豊富な水産物に恵まれる青森県では、マグロやサバ、タイといった魚から、イカや水蛸、帆立やウニまで魚種が豊富。冷たい北の海を泳いできた魚たちは身が締まり、旨みも抜群に良い。また、ここで暮らす人々の間には、四季折々の魚を食す文化が根付いており、他の地域では味わえない魚料理にも出会うこともできる。 早朝5時。青森県で一番大きな魚市場・青森市中央卸売市場では本日のセリが始まろうとしていた。 「青森は日本で一番魚種が多いのでは」と話すのは、市場を案内してくれた青森中央水産の大石定範さん。場内を歩いてみると、近海で獲れた魚を中心に、ホッケやアンコウ、ノドグロにサメまで、本当に多種多様な海産物が並んでいる。聞けば青森には湖もあり、そこではヒメマス、ウナギ、シラウオやワカサギも獲れるという。 魚の宝庫である青森県

本州の最北端に位置し、日本海・太平洋・津軽海峡・陸奥湾と4つの海に囲まれる青森県。 年間を通じて豊富な水産物に恵まれる青森県では、マグロやサバ、鯛といった魚から、イカや水蛸、帆立やウニまで魚種が豊富。冷たい北の海を泳いできた魚たちは身が締まり、旨みも抜群に良い。また、ここで暮らす人々の間には、四季折々の魚を食す文化が根付いており、他の地域では味わえない魚料理にも出会うこともできる。 さらに見る SHUN GATE SHUN GATE（シュンゲート）は日本の食文化のストーリーを世界の多くの人に伝えていきます。 旬を生む風土や地域 、技術、人を紹介。 http://shun-gate.com/

須永 太一朗 日本経済新聞証券部 2003年一橋大学社会学部卒業、日本経済新聞社に入社。西部支社（福岡）で警察、企業、県政を順に担当。その後は主に証券部で日本株相場を取材。14年3月、日経ビジネス記者に。17年4月、日本経済新聞証券部。 この著者の記事を見る