岩手は東北6県で最も早く、7月1日の北奥、沿岸北両地区を皮切りに高校野球の代替大会が開幕する。昨年4月から盛岡中央を指揮する奥玉真大監督(45)は、東北地区の監督でただ1人、春夏合わせ7度の日本一を誇る名門PL学園(現在は休部中)出身。清原、桑田の「KKコンビ」に憧れ、中学時代に宮城・気仙沼から単身大阪に渡った指揮官は今、熱い思いで選手と向かい合っている。 誰よりも甲子園に恋い焦がれたからこそ、特別な思いがある。はつらつと練習を続ける選手たちを見つめ、奥玉監督は言った。新型コロナウイルスの影響で夏の甲子園は中止になったが、「先が見えない中でも、必死にやっている。彼らは一瞬たりとも、やる気のない、ふてくされた態度を見せない。本当に立派だし、成長を感じる」。今はその思いに応えることしか頭にない。 無我夢中だった。92年のセンバツ1回戦。四日市工(三重)を10-1とリードして迎えた9回表、背番号
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