選手の数だけそれぞれの物語がある。笑顔、涙、怒り……こうした表情とともにこれまで多くの名場面が生まれてきた。後世まで脳裏に刻んでおきたいフィギュアスケートの記憶を写真で切り取る。 「羽生結弦 全日本選手権男子FS(2012年)」 初優勝は格別のうれしさがこみあげるものだ。これまでの努力や苦労が報われた瞬間なのだから、それは当然の感情だろう。しかし、羽生結弦(ANA)は違った。全日本選手権を初めて制したにもかかわらず、その表情はやや曇っていた。 「自分はまだ本当のチャンピオンじゃない」 この日のFSで、彼は2つの4回転ジャンプをいずれもミスした。SPの貯金を生かし、高橋大輔の猛追を振り切ったものの、彼の水準からすればとても満足いく演技ではなかったのだろう。18歳の新王者は、こちらが思う以上に自分に対して厳しかった。 「今日のプログラム自体は50%ぐらいの出来かなと思っています。今まで80%ぐ
自動車のスバルが公開した新型フォレスターのCM動画が、ネットで物議を醸しています。サーフィンに出かける夫と、それについて行く妻子という内容です。 サーフィンを始めた夫が、冬の早朝にボードを車に乗せてサーフィンに出かけます。最初は支度をする夫を横で見ていた妻と子どもも、海に付いていくことに。 真冬の早朝にサーフィンへ出かける夫 支度をする夫を眺める妻と眠そうな子ども 海では夫がサーフィンをし、それを妻と子どもが車のトランクに座って眺めています。帰りは子どもと夫は眠ってしまい、妻が運転をしている、という場面で終わります。 サーフィン中の夫を見守る妻と子ども サーフィン中の夫 帰りは妻が運転 しかし、このCMを見た視聴者からは、「旦那の趣味につきあわされて帰りは疲れた旦那と見てるだけで疲れた子供の代わりにドライバーなんて離婚もん」「妻子勝手に連れてった挙句帰り爆睡とかデカい子ども」「『いつまでも
フィギュアスケートの2015~16年シーズンが開幕して2カ月余り、グランプリ(GP)シリーズも残すところ、NHK杯(長野、27~29日)のみになった。五輪の中間年に当たるシーズンは、選手は勝負に徹するというより、冒険的なプログラムを試すことが多い。そのような選手の挑戦が、ファンを楽しませてくれる。「今季は浅田真央選手(中京大、25)につきるのでは」と、プロスケーターの太田由希奈さんは話す。「お
先週末のロステレコム杯でGP6大会中5試合が終了し、残るところ11月27日から長野で開催されるNHK杯一試合のみとなった。 10月末から一週間ごとに開催されてきたこれまでの5大会で、GPファイナルに進出する選手の顔ぶれがかなりのところまで見えてきた。 テロの影響を受けたフランス大会の顛末。 11月23日、国際スケート連盟(ISU)は、パリの同時多発テロ事件の影響により、SP終了後に中断されたエリックボンパール杯の取り扱いに関する正式な発表を行った。 予想通りSPあるいはショートダンスの結果をもって、最終順位として扱うという決定である。各選手への賞金、世界ランキングもSPの順位をもってそれぞれ加算されることになった。 ただフリーが決行されないまま大会が終了したという異常事態を考慮して、トップ6人/6組以外に、第一補欠選手がフランス大会に出場していた選手だった場合、7人目/7組目のファイナル進
11月23日に行なわれたフィギュアスケート全日本ジュニア、女子フリー。女王の座を争うハイレベルな戦いに決着をつけたのは、昨季女王のプライドをみせた樋口新葉(わかば)だった。 会心の演技に小さくガッツポーズ!全日本ジュニアで優勝した樋口新葉 王座を巡る戦いは、選手同士の意地の見せ合いでもあった。 その発火点となったのが、両膝の痛みで練習ができなかったことが響き、SP15位にとどまった三原舞依だ。回転不足やルッツのエッジ注意という小さなミスはあったが、すべての要素をまとめてフリー7位の111.04点を獲得。「昨日は(ジュニアGP)ファイナルへ行かせてもらえる者としてすごく悔しい結果になった。やらなければと思いすぎて守りに入っていたと思ったので、今日は『失うものはない』と思って最初から攻めた」と、合計を160.12点に伸ばした。 それに続いたのが、同じファイナル進出者の本田真凜だった。SPは7位
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