では、今回のプログラムの問題点をチェックしていきましょう。まず目につくのが、キャストの 多さです。(float)とか、(double)とか、(long)などと、かっこの中に「型」だけが書かれている ものです。C言語では、この(float)などという、型だけをかっこでくくったものも演算子として 扱われます。C言語では、キャストによる型変換は必要不可欠ですが、キャストをリスト全体にいっ ぱいばらまかれてしまうと、非常に読み辛くなります。 ■代入時の自動的型変換■ C言語では、演算あるいは代入などにおいて、自動的型変換(暗黙的型変換)が行なわれます。 オリジナルでは、代入のとき次のようにキャストしています。 60 w1 = (double)a; 95 *cts = (float)1.0; 113 *xx = (long)xd; 60行は、float型のaをdouble型のw1に代入するために、(