2002年4月に大学で研究室を設立して、ちょうど5年がたった。 5年間の確かな成果と言えるのは、博士号取得者をようやく一人出すことができたことぐらいだろうか。 研究に関しては、結局、満足のいく成果を出すことができなかった。 もちろん、学生が学位を取るためには研究成果を出して論文を書かなければならないのであるが、僕にとっては、学生たちがどんなに論文を書いても、実装されたものがちゃんと研究室で引き継げる形で共有可能になっていないものは、研究室の成果として認めることができない。 僕のいる研究室では、主に次の4つの研究を行ってきた。 1.コンテンツへのアノテーションの枠組みに関する主に基礎的な研究 2.特にビデオを対象としたアノテーションとその応用の研究 3.特に対面式の会議を対象とした実世界コンテンツの制作と利用の研究 4.個人用の知的な乗り物とその応用、またそれを取り巻くインフラに関する研究