日清戦争 (中公新書) 作者: 大谷正出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/06/24メディア: 新書この商品を含むブログ (7件) を見る 日清戦争の通史。著者は、『兵士と軍夫の日清戦争』など、地域との関係、メディア状況などの観点から日清戦争を研究してきた人物。ずいぶん、日清戦争のイメージが変わる。なんとなく、普通に快勝したって感じだと思っていたのだが、開戦から、戦闘中、戦後処理と、どこもかしこもグダグダだったんだな。特に、開戦時、終戦時の外交の拙劣さが印象的。 第一章が開戦にいたる前史。東アジアの国際環境の解説。第二章が開戦にいたる日清を含む交渉の動き。三章、四章が実際の戦闘に関する叙述で、朝鮮半島での戦いから満州に入っての戦闘の流れ。五章は戦争をめぐるメディアや兵士を送り出した地域との関わり。六章が終戦から戦後処理、台湾征服戦争。新書サイズの本に、内政、外交、軍事、メデ