水主衆――。 「かこしゅう」と読み、その名の通り海運業や水産業、ある時は海賊業なんかにも従事していた人々の事を指します。 古くは『平家物語』でも、源義経が敵の船の機動力を削ぐために兵士より先に集中して射らせた水夫を指す言葉として「水主」の名前が出てきます。 ただ、当時は「お互い戦闘要員じゃない水主衆は狙わないことにしようね」とする不文律があったため、襲われた方も「襲え」と命令された方もドン引きの奇策だったようで。 【将を射んとせばまず馬を射よ】が真理だとしても、この人の空気の読まなさっぷりには、もはや清々しさすら感じられますね。 ※以下は義経の関連記事となります