名古屋出入国在留管理局で亡くなったウィシュマ・サンダマリさんの妹であり、次女のワユミさんが9月23日、日本からスリランカへと帰国した。5月1日に来日をしてから、すでに5カ月近くがたとうとしていた。当初は1カ月ほどの滞在の予定が、「真実が分からなければ、スリランカで待つ母に何も報告できない」と、真相究明のために日本にとどまっていた。 8月10日に入管庁が公表した「最終報告書」は、死因について「病死と考えられる」としているものの、「複数の要因が影響した可能性があり、具体的な経過の特定は困難」と曖昧にされており、収容との因果関係にも踏み込まない表面的なものにとどまった。 ビデオ開示が残した心の傷 さらに8月12日、入管庁はウィシュマさんが亡くなるまでいたとされる居室の監視カメラのビデオ約2週間分を、わずか約2時間分に切り縮め、遺族のみに見せた。姉が苦しみ亡くなる映像を見ること自体、あまりに精神的
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