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ブックマーク / synodos.livedoor.biz (28)

  • SYNODOS JOURNAL : 何のために学ぶのか、何のために考えるのか? 飯田泰之×finalvent(『考える生き方』著者)

    2013/3/219:0 ツイート 何のために学ぶのか、何のために考えるのか? 飯田泰之×finalvent(『考える生き方』著者) 考える生き方 [単行(ソフトカバー)]  『考える生き方 空しさを希望に変えるために』(ダイヤモンド社)は、月間30万PVのアクセスを誇る「極東ブログ」と「finalventの日記」を主宰するアルファブロガーで、1日1冊の読書を30年以上もつづけているfinalvent氏の第1作。シノドス・マネジングディレクターで経済学者の飯田泰之が、大きな話題を呼んでいる処女作への想いを聞いた。(構成/乙丸益伸・編集集団 WawW ! Publishing、宮崎康二)  ■人生が与えてくれるものそのものを空っぽになって受け止めていい 飯田 『極東ブログ』で色々ぼくのを取り上げていただきありがとうございます。いまでこそアベノミクスが盛り上がっていていますが、かつてはリフ

  • SYNODOS JOURNAL : デフレ脱却のための望ましい日銀人事とは 渡辺喜美(みんなの党代表)×飯田泰之

    2013/2/199:0 ツイート デフレ脱却のための望ましい日銀人事とは 渡辺喜美(みんなの党代表)×飯田泰之 2013年2月15日、日銀行・白川方明総裁が緊急会見を行い、3月19日付で日銀総裁を辞任することを発表した。日銀人事は安倍内閣が「アベノミクス」を実行する要となっている。次期日銀総裁・副総裁はどのような人が就くべきなのか。いま危惧されることとはなにか。みんなの党代表・渡辺喜美議員と経済学者・飯田泰之の対談をお送りする。(構成 /金子昂) ■公正取引委員会のポストに就くべきではない人物像 飯田 今日伺ったのはなんといっても日銀行に関する国会同意人事についてです。渡辺さん、さらにはみんなの党のお考えをお聞かせいただきたく思っています。 その前に、人事の前哨戦となる公正取引委員長人事の話から始めましょう。みんなの党は政府が提出した公正取引委員会の委員長の人事案に反対されていますが

  • SYNODOS JOURNAL : 政治と経済の失われた20年 ―― データから語る日本の未来 片岡剛士×菅原琢×荻上チキ +飯田泰之

    2013/2/189:0 ツイート 政治と経済の失われた20年 ―― データから語る日の未来 片岡剛士×菅原琢×荻上チキ +飯田泰之 自民党の圧勝で終わった昨年の衆議院議員総選挙。総選挙二日後に行われたイベントにおいて、エコノミストの片岡剛士氏は民主党の大敗を、マニュフェストが実現できなかったことに対する国民の失望の結果だと解説。政権を奪取した自民党・安倍総裁の掲げる「アベノミクス」が、日経済に対してどのような影響を与えるか、データを分析した上で語った。 対して政治学者の菅原琢氏は、自民党の得票数・得票率から、選挙において自民党は決して圧勝していないことを提示。現行制度である小選挙区比例代表並立制では、政党「制」と言える安定した状態が一向に訪れない可能性を指摘し、拘束名簿式の比例代表制一にすることを提案した。 格的に始動し始めた安倍政権。2013年7月に迫る参議院議員総選挙。飛

  • SYNODOS JOURNAL : 日本銀行・白川方明総裁 辞任発表緊急会見 全文文字起こし(2013/2/5)

    2013/2/523:46 日銀行・白川方明総裁 辞任発表緊急会見 全文文字起こし(2013/2/5) 2013年2月5日、日銀行・白川方明総裁が、3月19日付をもって職を辞することを緊急記者会見で発表した。来の任期は4月8日にもかかわらず、なぜ前倒しで辞任することを決めたのか。記者会見の様子を全文文字起こしし、ここに記録として掲載する。(編集部註:一部文章を整えています。)  日、官邸に参りまして、総理に対し私の進退についてお話申し上げました。ご承知の通り、私の総裁としての任期は4月8日に到来します。ふたりの副総裁の任期は3月19日に到来いたします。私としましては総裁、ふたりの副総裁、新しい体制が同時にスタートできるように3月19日をもって職を辞することを総理に申し上げました。以上です。   ――なぜこのタイミングで、前通しで辞めることを決めて発表されたのか。あわせて政府からの圧

  • SYNODOS JOURNAL : デフレ脱却のための「次元の異なる金融緩和策」に必要なこと 片岡剛士

    2013/1/2510:0 デフレ脱却のための「次元の異なる金融緩和策」に必要なこと 片岡剛士 アベノミクスは大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の三つを基方針としている。 なかでも安倍首相が重視している金融政策に関しては、1月22日の金融政策決定会合で「デフレ脱却と持続的な経済成長の実現のための政府・日銀行の政策連携について(共同声明)」の公表、「2%の物価安定の目標」及び「期限を定めない資産買入れ方式」の導入を決め、展望レポートの中間評価が行われた。 報道によれば、安倍首相は共同声明を「金融政策の大胆な見直しという意味でも画期的な文書だ」と評価したという。麻生大臣、甘利大臣も同様に「追加緩和は日銀の強い決意を裏打ちしたもの」、「政府と日銀がこれだけ明確に約束したことはない。歴史的だ。」と好意的な評価を下したとのことだ。 しかし報道からうかがえる政府関係者の好

  • SYNODOS JOURNAL : 自民党はなぜ勝利したのか 善教将大・坂本治也

    2013/1/189:0 自民党はなぜ勝利したのか 善教将大・坂治也 1. はじめに 2012年12月16日に投開票が行われた衆議院議員総選挙は、自民党の圧勝で幕を閉じた。自民党の比例区における得票数は16,624,457票(相対得票率27.6%)と、得票数第2位の日維新の会(12,262,228票[20.4%])とそれほど大きな差があるわけではなかったが、小選挙区では擁立した候補者288名のうち237名が当選するという、まさに圧勝と呼び得る結果となった。 もっとも、この結果について、多少なりとも違和感を覚えた人はそれなりに多くいるのではないだろうか。たしかに自民党が勝利することは、選挙前の報道内容などから十分に予測できることではあった。民主党への支持が選挙直前に急激に回復した兆候は見られなかったし、日維新の会や日未来の党など「第3極」と呼ばれる政党も選挙に向けての事前準備が十分整

  • SYNODOS JOURNAL : “ネット上の小沢人気”言説が示すネットと政治の今後 菅原琢

    2012/12/319:0 “ネット上の小沢人気”言説が示すネットと政治の今後 菅原琢 世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書) ■ネットの「世論」を提示するネット投票 インターネットでは、同じ政治的意見を持つ人が数人集まると、それを「みんなと同じ意見」と認識する人がいる。これが数十人ともなれば、それを「世論」と表現する人も出てくる。これは一見馬鹿馬鹿しく感じるかもしれないが、普段生きているリアル世界で政治的な議論がほとんど交わされていないのであれば、そのように感じる余地は充分にあるだろう。そしてネットには、そのように感じさせる種や仕掛けが無数に存在している。 よくある「ネット投票」の類はそうした仕掛けの代表である。ネットで実施される投票や調査の類が、調査会社やメディアが実施する世論調査と全く異なるものであることは、もはや言うまでもないだろう。しかし、ネット投票にまつわる動きは

  • SYNODOS JOURNAL : 思考の「型」を身につけよう 飯田泰之

    2012/12/139:0 思考の「型」を身につけよう 飯田泰之 書は思考と決定の方法に関する技術書です。皆さんは、 「もっと効率的に仕事をしたい」「ぶれない判断軸を持ちたい」「後悔しない意思決定をしたい」「斬新なアイデアを提案できるようになりたい」 と考えたことはありませんか? 大いにそう思うという方は、ぜひ今日からその考え方をあらためていただきたいと思います。書は思考法の教科書ですが、奇抜なアイデアを出すためのマニュアルや、ある日から突然論理的になる特効薬を提供するものではありません。書の目標は、皆さんが「考える」を始めるにあたっての出発点、そして思考という活動を行う際の基的な型を提供することにあります。 ☆ ☆ ☆ 私は経済学者として大学や官庁などで経済理論と統計を教えています。「大学で教えています」と言うと、「大学教育はあまりにも現実離れしすぎている。もっと社会に出たときに

  • SYNODOS JOURNAL : 「二つの悪」の悪い方と戦う ―― リフレーション政策と政策ゲームの変更 矢野浩一

    2012/12/119:0 「二つの悪」の悪い方と戦う ―― リフレーション政策と政策ゲームの変更 矢野浩一 著者からの注釈:この小文は(この節の要約)だけを読んでも概要が理解できるように書かれているため、忙しい方はそこだけでも読んでいただければ幸いです。 ■「二つの悪」の悪い方 (この節の要約)この小文では「二つの悪の悪い方=デフレーション」と戦うための方策である「リフレ政策」について説明します。 「インフレが良いと言うのではない、デフレが悪なのである」石橋湛山(エコノミスト・政治家であり、第二次大戦前から戦中にかけて反軍国主義の論調を貫いたことでも知られる。以下、湛山)は生前そう繰り返し述べたそうです(半藤一利「戦う石橋湛山」東洋経済新報社)。湛山は、昭和恐慌(後述)の惨禍を目の当たりにしたエコノミストの一人ですが、その彼が死去してから約40年。我々はまだ、この二つの悪(インフレとデフ

  • SYNODOS JOURNAL : 高校理科の授業スタイルの国際比較 舞田敏彦

    2012/10/309:0 高校理科の授業スタイルの国際比較 舞田敏彦 OECDが3年間隔で実施している国際学力調査のPISAをご存知だろうか。そう。読解力の国際順位が何位、科学的リテラシーが何位というように、各国の教育関係者を一喜一憂させるアレである。しかるに、この調査は学力調査だけから成るのではない。生徒質問紙調査や学校質問紙調査も含んでおり、そこには、各国の生徒の家庭環境や学校生活の様相を把握するための設問が盛られている。 ありがたいことに、OECDホームページにて、回答結果が入力された段階のローデータ(未加工データ)をダウンロードし、自分の関心に即した自前の分析を行うことも可能である。しかしながら、この恩恵が十分に活かされているとは言い難く、何とも勿体ないことである。この場において、PISA調査のローデータを使えばこういうことができるという、一つの事例をご覧に入れようと思う。  ■

  • SYNODOS JOURNAL : 3.11以後の世界とSF第一世代の可能性(1) 新城カズマ×稲葉振一郎×田中秀臣

    2012/5/299:0 3.11以後の世界とSF第一世代の可能性(1) 新城カズマ×稲葉振一郎×田中秀臣 想像を超える自然災害、急激に変貌する経済の動向、日常生活が直面する先の見えない不安。東日大震災以後、私たちの想像力と論理的思考の成果と限界とが問われて続けている。 SFというものは、人間の思索(Speculation)の限界に挑戦し、その限界を拡張する試みだといわれている。例えば、多くの日人は日を代表したSF作家小松左京の『日沈没』のエピソードのいくつかを、今回の大震災においても想起したに違いない。それは小松の世界観の強度を改めて私たちに認識させると同時に、また私たちが(小松でさえも予想しなかったような)新しい環境に直面していることをもいやでも認識する出来事だったろう。 今回の座談に集まった私たち三者は、小松左京を中心に、日SF「第一世代」といわれる作家たちの業績を振り返

  • SYNODOS JOURNAL : セクシュアルマイノリティと自殺リスク 日高庸晴×荻上チキ

    2012/4/2717:0 セクシュアルマイノリティと自殺リスク 日高庸晴×荻上チキ 社会的包摂をめざした政策実現のために、貧困や自殺問題が注目される中、セクシュアルマイノリティ(性的少数者)にも焦点が当てられつつある。 こうした中、セクシュアルマイノリティの実態について、疫学研究を行い、自殺・エイズ予防に向けて政府への提言を行っているのが、宝塚大学看護学部准教授の日高庸晴氏だ。 「国内における同性愛・両性愛の男性(以下、ゲイ・バイセクシュアル男性)の65%が自殺を考えたことがあり、15%が自殺未遂経験がある」……。日高氏がこれまでに行った調査によって得られた約3万人におよぶ膨大なデータは、セクシュアルマイノリティが抱えてきた「生きづらさ」の実情を真正面からあぶりだしている。 日高氏は、セクシュアルマイノリティの問題が社会的に広く取り上げられるようになったことを評価する一方で、性同一性障害

  • SYNODOS JOURNAL : 円高が好きな人たちの「正体」とは? ―― 安達誠司(『円高の正体』)× 飯田泰之

    2012/2/2711:51 円高が好きな人たちの「正体」とは? ―― 安達誠司(『円高の正体』)× 飯田泰之 「あと、28・8兆円――」 今年の1月に発売され、早くも4刷が決定するほどの反響を呼んでいる『円高の正体 』(光文社新書)の冒頭、扉にはこう記されている。 この金額の意味はぜひ同書を繙いていただくとして、そもそもなぜいま、このは書かれなければならなかったのか。 著者である安達誠司氏に飯田泰之が鋭く迫る、『円高の正体』シノドスジャーナルver.をお送りします。 (構成 / 柳瀬徹・シノドス編集部) 円高の正体 (光文社新書) 著者:安達誠司 販売元:光文社 (2012-01-17) 販売元:Amazon.co.jp クチコミを見る ■強い企業と弱い政府 飯田 安達さんの書かれた『円高の正体』は、タイトルが「ある」を思い起こさせてくれる点がとても良いと思います(笑)。 まず前半で

  • SYNODOS JOURNAL : 不安感と幸福感の不思議な関係 ―― 誰が「不安な人たち」なのか 鈴木謙介

    2011/12/2610:50 不安感と幸福感の不思議な関係 ―― 誰が「不安な人たち」なのか 鈴木謙介 2011年というあまりに多くのことがあった年を、ひとつの言葉で表現するのは難しいかもしれない。しかし、そうした出来事のなかで、原発事故と放射能汚染の問題は相当に際立っていたのではないか。関東と関西を行き来していると、この問題への不安が地域によってだいぶ異なるという印象を受けるが、一方でネットを眺めていると、この問題は「誰が放射能汚染について正確な情報を持っているか」についてのポリティクス、駆け引きや潰しあいに収斂しているようにもみえる。わたしも含め「ネットではこの手の話題を出すと面倒だ」と思っている人も少なくないだろう。 ところで、この問題については、「ソーシャル・キャピタル(社会関係資)が乏しい人が、原発や放射能汚染を安全だと思い込もうとする」という説がある。ツテを頼って避難するこ

  • SYNODOS JOURNAL : 経済成長で"足の引っ張り合い"をしなくてよい社会を目指せ〜飯田泰之氏インタビュー回答編〜

    2012/1/2511:48 経済成長で"足の引っ張り合い"をしなくてよい社会を目指せ〜飯田泰之氏インタビュー回答編〜 「市場はコントロールできない」という主張の見落とし ―前回のインタビューを受けて、読者から寄せられた意見や疑問をぶつけていきたいと思います。まず、「そもそも市場をコントロールすることなんてで きない」という反応が多くみられました。「インフレもデフレも、人為的になせるものではありません」という意見や、あるいは「好景気で需要が供給を上回れ ばその結果インフレになるのであって、その逆ではない」という意見です。まず、この点についてお聞かせ願えますか。 飯田氏 この反応はもっとも典型的な誤解――というよりも「見落とし」です。じつは10年近く前に、とある有名マーケットエコノミストと、 まったく同じ問答をしたことがあります。そのときのぼくからの答えは、「日円、すくなくともその主要な『

  • SYNODOS JOURNAL : 南相馬市の健康被害と放射能トラウマ 小松秀樹

    2011/12/514:0 南相馬市の健康被害と放射能トラウマ 小松秀樹 ■坪倉正治医師たちによる調査の意義 南相馬市は原発事故によって、警戒区域、屋内退避区域(のちの緊急時避難準備区域)、計画的避難区域、避難指示のない区域の4つに分断されました。東大医科研の坪倉正治医師は4月以後、南相馬、相馬にて診療を行い、さらにはホールボディカウンター(WBC)による内部被ばくの検査、健診、健康相談、除染にも携わっています。そして何より、地域の状況を科学的なかたちで世界に発信すべく、努力を重ねています。 10月12日、亀田総合病院で坪倉医師の講演を聴く機会がありました。坪倉医師は、環境中の放射線量と内部被ばくの測定結果から、いまのところ、被ばくによる健康障害はほんど起きないのではないかと予想しています。もちろん、今後も継続的調査が必要で、データによっては予想を修正することもあります。 慢性被ばくで、こ

  • SYNODOS JOURNAL : デフレと金融政策に関する9つの論点 片岡剛士

    2011/7/2622:40 デフレと金融政策に関する9つの論点 片岡剛士 わが国が先進国唯一である10年超にわたる持続的な物価の下落、いわゆるデフレーション(デフレ)の状態に陥っているのは周知の事実です。ではなぜ、デフレについて有効な政策が行われることがないのでしょうか。原因のひとつは、デフレや金融政策についての見解が共有されていないことにあるのかもしれません。以下ではデフレや金融政策についてのよくある見解について、問いを立てて筆者の考えをまとめてみることにしたいと思います。1.デフレの定義はないのではないか。 デフレとは財と貨幣の相対価格である物価の継続的な下落を指しており、内閣府やIMFの公式的な定義に即していえば、「二年以上の期間に渡って継続的に物価が下落すること」となります。平成23年7月1日の記者会見要旨(http://www.cao.go.jp/minister/1101_k

  • SYNODOS JOURNAL : 【書評】『震災恐慌!−経済無策で恐慌が来る!』(田中秀臣・上念司) 片岡剛士

    2011/6/2818:54 【書評】『震災恐慌!−経済無策で恐慌が来る!』(田中秀臣・上念司) 片岡剛士 震災恐慌!〜経済無策で恐慌がくる! 著者:田中 秀臣 販売元:宝島社 (2011-05-20) 販売元:Amazon.co.jp クチコミを見る 震災に際して多くの書籍が公刊されました。恐らく今後も、震災をどう考えるのか、日経済の行く末はどうか、経済政策はどうあるべきかという点をテーマにした書籍が、さまざまに公刊されると思います。 特徴としてみておくべきは、経済政策の失敗という論点は、ここ20年間ほどの我が国の経済停滞の背景にある共通した特徴である、という点です。この問題意識を前提にして、震災に際しての経済政策の議論が、関東大震災、阪神淡路大震災といった過去の大震災と当時の経済政策の経験・反省を踏まえつつ、縦横無尽に展開されていきます。また、書は著者二人による対談という、読みやす

  • SYNODOS JOURNAL : 漁業はそもそもどうあるべきか? 勝川俊雄

    2011/5/2221:36 漁業はそもそもどうあるべきか? 勝川俊雄 前回の記事では、旧態依然の補助金行政でインフラを再整備しても、被災地の水産業に明るい未来はないことを説明しました。では、漁業の復興はどうあるべきなのか? 漁業の復興には、最低でも5年は必要です。こういう難局だからこそ、漁業の構造的な問題を解消し、未来志向で、上向きな産業を育てて行かなくてはなりません。被災地の漁業を、より自立した、より生産的な産業として、新しく作らなければならないのです。 いまでも日が漁業先進国だという勘違いをしている日人は少なくありません。日が漁業先進国だったのは1970年代までの話であり、それ以降は世界の流れから完全に獲り残されています。旧態依然とした産業を、補助金等で延命しているにすぎません。ノルウェーをはじめとする漁業先進国は日進月歩ですから、日の漁業は、世界の最先端よりも40年遅れてい

  • SYNODOS JOURNAL : このあと日本経済に何が起きるのか?誰も語らない、震災恐慌の怖さ 田中秀臣、上念司

    2011/5/1923:1 このあと日経済に何が起きるのか?誰も語らない、震災恐慌の怖さ 田中秀臣、上念司 ■最悪のシナリオ、震災恐慌を避けるために 2011年3月11日、午後2時46分。三陸沖を震源地とする東日大震災が発生。津波や火災により、多くの尊い命が奪われました。家族や友だちを失い、家や仕事を奪われ、大切な人と別れることを余儀なくされてしまった方々を思うと当に心が痛みます。お亡くなりになられた方に、深い哀悼の意を表したいと思います。 この20兆円という額は、1995年に日を襲った阪神・淡路大震災の被害総額の実に2倍になるということを意味しております。また、この被害額はあくまでも最低ラインとしてみなさなければなりません。我々の前途には、原発問題の行方、度重なる余震、不安定な電力供給、また悪しき風評被害など、不確実性の世界が広がっているからです。「最悪のシナリオ」を想定しながら