京都崇仁地区の怪 - 心に青雲

京都…。 京都駅八条口を出て左（鴨川方向）に歩く、高瀬川沿い九条から七条に至る地区は、「崇仁地区」と呼ばれる知る人ぞ知る“同和”区域になっている。 「崇仁地区」はどんなところかは、ネットで検索していただくのが一番である。 “同和”地区は、全国のいたるところに点在したけれど、崇仁地区は最大規模とされる。京都の中心である京都駅と目と鼻の先に、こういう地域があった。 被差別部落とは何かを書き出すと、そもそも国家・日本の誕生から説かねばならないし、これまでにも触れてきたので、大きく割愛して、江戸時代以降に限定してみる。 とくに左翼歴史家が主張してきた史観によって、おおかまに常識とされているのは、江戸幕府が制定した身分制度「士農工商」の埒外に置かれたのが被差別部落民とされる。士は別格として、農工商はなんとか「良民」に組み入れられたのであるが、ここにも当てはまらない「良民以外の者」が「エタ・