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1月27 今日の授業(『富岳百景』その9) 『富岳百景』もほぼ終わりである。甲府から戻ったあと、気が抜... 1月27 今日の授業(『富岳百景』その9) 『富岳百景』もほぼ終わりである。甲府から戻ったあと、気が抜けてぼんやりする「私」と、それを叱咤する茶屋の娘さんのやりとり。それからふたりきりになった時の娘さんの「恐怖」。赤い外套を着たふたりの娘さんから頼まれた写真。そのあたりを一気にやった。もうこのあたりは結末に向けて話が収束していく場面なので、特にこれといったところはない。 まあ、細かくいえば、いろいろあるのかもしれないが。でも、ここに来て細かいところをやっているとはっきり言って生徒はだれる。したがって、最後のこのあたりはスピードを速めて授業を行った方がいい。大事なところは昨日までに終わっている。傷つき、疲弊した状態でこの御坂峠に来た「私」が井伏氏やお見合い相手の母子、茶屋のおかみさんや娘さんに癒されていく。その心の移り変わりを富士に投影していく。富士は「私」の心を移しだしている鏡なのだ。富士