エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
「老婆の絶望」にみる絶望 : どーか誰にも見つかりませんようにブログ
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
「老婆の絶望」にみる絶望 : どーか誰にも見つかりませんようにブログ
山田太一や中沢新一が引用していたので、どんなものかなって思ってボードレール著三好達治訳『巴里の憂... 山田太一や中沢新一が引用していたので、どんなものかなって思ってボードレール著三好達治訳『巴里の憂鬱』(新潮文庫)を手にしてみたのですが、最初に開いたページが「老婆の絶望」という短い文章でした。 以下、全文引用します。 老婆の絶望 その皺(しわ)んだ小さな老婆は、恰(あたか)も彼女と同じように、小柄な老婆と同じようにか弱い、そうしてまた彼女と同じように歯もなく髪もない、この可愛い幼児を、誰もがその前でちやほやし、世間の人が誰彼なくみなその機嫌をとろうとする幼児を見ると、つい彼女も、気も晴れ晴れとするのを覚えた。 そうして彼女は、幼児の前に近寄っていった、晴れやかな笑顔をつくって、頬笑みかけようとしたのである。 ところが幼児は、この齢すぎた優しい婦人の愛撫の下で、恐怖して身を悶え、家中に響き渡る金切声で泣きたてた。 そこでその優しい老婆は、永遠の彼女の孤独の中に身を退け、そうしてとある片隅で涙