これが我らの怨敵よ - アケガタ

ジジェク「イラク ユートピアの葬送」読了。あーまあ例によって読みにくかったり読みやすかったり笑えたりするわけですが。どんどん議論が横滑りしたり（もちろん意図的に）するのは慣れるとたいしたことないしな。全部ちゃんと繋がっているし。最も印象的なのはジジェクによる強烈な資本主義（とそれに回収されてしまったいろんな運動への）批判。それまで最も基本的な問題とされていた資本主義と階級の問題、端的に言うなら階級闘争は冷戦終結前から複数ある闘争のひとつ、ワンオブゼムという事になったけど、そうやってたくさんのいろんな運動が個々に戦われるようになって、女性の権利の向上とか、エスニック/セクシャルマイノリティの権利の向上だとか、環境保護だとか、それ自体では実に結構なこと、世界は少しずつ良くなっているという実感を私たちに与えてくれることどもはしかし、結局グローバルな資本主義に絡め取られて世界を変えることができてい

[chanbara]

「反グローバリズムの連中や左翼の連中に比べると、ジジェクの潜在的な脅威は比べものにもならないくらい恐ろしい。これに比べると、共産党も社民党も大した脅威じゃない、というか甘い」