母子手帳の虚偽記載の犯罪性 - ふか津もふきちの日記

結論としては、「助産師が母子手帳に虚偽の情報を記載した」という事実だけで犯罪となることはなさそうです。 虚偽記載と文書偽造 まず適用可能性が考えられるのが「文書偽造」の類型です。 が、「偽造」というのは「名義を冒用」する場合（有形偽造）のみを処罰するのが原則。 Ａさんが「Ｂ」を名乗って書くのが有形偽造。この場合、文書に書かれた情報が正しくても間違ってても犯罪性は変わらない。しかし、母子手帳は、所有者である母親とその子が特定されているものの、中身は誰が書くべきものか決まってはいないので、「名義を冒用」する・されることがおよそあり得ない。 一方、無形偽造（他人の名義を冒用せず、内容のみ虚偽の文書を作成すること）については、「医師」が「診断書、検案書又は死亡証書」についてした場合しか犯罪とされていない（刑法160条）。 助産師は「医師」ではないし、母子手帳は「診断書、検案書又は死亡証書」のどれに

[Pokopon]

この助産師も寅子一味により錯誤に陥ったわけで、それが「助産師としての注意義務に違反する」としても、寅子一味が効果を信じていれば「欺いて財物を交付させた」故意性は否定され、刑事罰から逃れられるわけか。

[k-takahashi]

『「意図的に、母子手帳の虚偽記載については刑事罰を設けてない」という立法政策なのだと理解するのが自然』　『業務上過失致死における過失の悪質性（「未必の故意」と紙一重である「認識ある過失」のレベル）』

[NOV1975]

やっぱり医療過誤の線で。

[DrPooh]

母子手帳の法的な位置づけについて。勉強になりました。

[Nean]

しかるべき業務をやっていると称してやっていなかったわけだから、詐欺とか背任とかの証拠って感じにはならんのかなぁ。うー。▼ id:fuka_fuka さんありがとう。

[motowota]

母子手帳の虚偽記載は罪には問えないということか、では、なおさら、民事訴訟に力を入れざるを得ない。

[VodkaDrive]

過失と合わせて、悪質さを強調するくらいしかないと言う事なのか。釈然としない。

[Mochimasa]

母子手帳への虚偽記載は刑事罰に問えないという見解。

[mobanama]

"業務上過失致死における過失の悪質性（「未必の故意」と紙一重である「認識ある過失」のレベルにあったこと）を裏付けられるかもしれない"

[koumet]

次は早川由紀夫の件を検討してもらいたい（嘘