サマーウォーズにみる、世界のひろがり - N.S.S.BranchOffice

映画, はてなエコー『サマーウォーズ』を見てきました。事前に評判を聞いていたら、絶賛半分、難色半分、という感じで、まあいい映画ってのはたいていそんなもんかなと思いつつ視聴してきましたが……結論から先に書くと、とても楽しめました。リアルな田舎の風景があり、バーチャルなネットワークの風景があり、地縁と血縁でつながる大家族があり、ネットワークで接続される世界中の人々があり、泣かせるところあり、熱いところあり、ほのぼのするところありの、まさにてんこ盛り。まさに夏映画。でも、がちゃがちゃと組み立てられながらも決定的な破綻は起こらず、さまざまな要素が絡み合いながら最後の逆転の連続にぎゅっと収束していくところはさすが、という感じ。瑕疵はあったかな、とは思うけど、前作の『時をかける少女』と比べても、楽しめました。どんなふうであれ、楽しめた映画は（僕にとって）まずはいい映画です。時間があればヱヴァと同じよう

[tegi]

いい文章だと思った。賛同。

[Lian]

概ね同意 / OZはむしろWWWみたいなインフラのようなものなんじゃないのかなぁと勝手に思ってた / こいこいのシーンで各国のヒトが「こい」「こい」って言ってるシーンありましたね

[izumino]

ケンジだけがふたつめ以降の暗号に挑戦できるということから、彼が世界中の56人中、最強の計算力の持ち主である「特別な男」な可能性が作中でほのめかされているわけですがここまでのブコメでその指摘なし

[prisoner022]

「描かれない部分がある」ということ、「自分達はあるいちケースでしかない（唯一のものではない）」ということが、この映画においては実は意外と重要ではないか/特別ではない小磯健二

[chroju]

描ききれないが確かに存在した世界、その中で自分の近場しか見えない意味／あの家族は世界の中であまりに「特別」過ぎた存在と感じたんだがなあ／引用エントリ名はブログ名まで書いてもらえるとありがたい。

[sukeza]

殊更に上田が舞台であることを謳うくせに“サマーウォーズ”からは地縁がすっぽり抜けている。世界の半径が５mから１５mになった程度の広がりしかもたらされてないところが気に食わないんだ。

[kaminari-boo]

「『陣内家』の中に居場所を見つけた」という指摘はなるほど。この映画の自分の感じる唯一の違和感はOZの描写かな。あの映像表現が、比喩なのかリアルなのか。そのあたりの整合性。

[Imamu]

「忘れられてしまった主人公」「描かれない世界は、しかし確かに存在している」『「見えなさ」はすぐれて「ネット的」』

[gotanda6]

素晴らしい

[REV]

貸主が家族を示唆する小集団単位でコミットしている件。

[sfken]

うーん、個人的には納得いかない。健二の「意志」が特別と言われても、それは「結果」であって、理由や必然性がない気が。最後の方の「見えない」についても、夏希にアバター貸した人達はしっかり外見描写されてたが

[GiGir]

健二が“選ばれなかったもの”であるという指摘は重要。「描かれなかったものが描かれなかっただけで本当は存在する」のかどうかはやはり疑わしく。それがあるならば見えるはずの何らかの影すら見つけられませんでし