空中キャンプ::なぜ、傷が必要とされるのか

映画「ファイト・クラブ」において描かれるのは、タイラー・ダーデン（ブラッド・ピット）率いる地下拳闘組織だが、わたしがとても印象に残っているのは、そのメンバーになるためには、薬品で手の甲を火傷させなければいけないという、奇妙なルールが設定されていることだった。失神するほどの苦痛をともない、その傷跡は決して消えない。そうした傷を負ったものだけが、ファイト・クラブのメンバーになれるわけだ。 わたしは、この設定にとても納得したことを覚えている。理由はうまくいえなかったが、このルールは魅力的だったし、ストーリーにおいても欠かせないものだとかんじた。映画ぜんたいを通して、傷、苦痛、敗北といったものが、肯定的にとらえられているのもおもしろい。では、この映画を見た者がかんじる、ふるい立つような高揚感、おもわず叫びたくなるような生そのものの肯定、それらの理由はどこにあって、どのように説明すればいいのかという

[bartleby0911]

ジジェクは、「もし、この世界に生きていることを実感したければ（＝象徴化）、まずは傷を受け入れなさい」といっているのだ。これはまっすぐに、わたしが「ファイト・クラブ」から受けとった、生の肯定に一致する。

[tamai0911]

ジジェクは、「もし、この世界に生きていることを実感したければ（＝象徴化）、まずは傷を受け入れなさい」といっているのだ。これはまっすぐに、わたしが「ファイト・クラブ」から受けとった、生の肯定に一致する。

[spacejunkyard]

『ジジェクは、「もし、この世界に生きていることを実感したければ（＝象徴化）、まずは傷を受け入れなさい」といっているのだ。』

[hemm]

名文

[imaokazuki]

まだ良く分からない。ジジェク？読んでみたい。象徴化抽象化、エロス、

[sijaku]

勇気付けられた。

[mind]

絶対に消えない傷、忘れられない暗い記憶（＝原初の「外傷」すなわち象徴化。全体化・象徴的統合に抵抗する不可能な核）によってこそ、本当の成熟が可能になる ――自分自身をかけがえのないモノにapprivoiserできる。

[morutan]

なんとなく金子賢が頭に浮んだ / "Sometimes it is harder to deprive oneself of a pain than of a pleasure. ”（F. Scott Fitzgerald）

[memoclip]

嫌悪の対象とするか、受け入れるどちらにせよ、それは自己を形作る一つの要素には確実になる。

[throwS]

タイラー・ダーデンが読んだら何て言うだろう

[samurai_kung_fu]

ファイトクラブはたぶん、生きている感覚が掴めない人が肉体的な苦痛のみで生と繋がる。「失敗は成功の元」じゃなくて、もっと感触的で、切実な痛みへの渇望だと思った。