朝日新聞グローブ (GLOBE)｜Best seller - [第39回] 夏の3都市特集 その3 ソウル 「絶版に」と遺言。高僧の著書に読者殺到

[第39回] 夏の3都市特集 その3 ソウル 「絶版に」と遺言。高僧の著書に読者殺到 戸田郁子 Ikuko Toda ソウル在住ライター・出版社経営 作家が死んだら、本もこの世から消えてしまうのか。随筆家としても知られる法頂和尚（77）が3月に亡くなり、「出版物はすべて絶版にしてほしい」という遺言が公開されるや、20冊あまりの著書が一斉に品切れとなった。 韓国仏教界の総本山、ソウルの曹渓寺の向かいにある仏教専門書店１階のブックカフェ。僧侶の姿も多い 「決して世間を騒がすようなことをせず、葬儀も行ってくれるな。舎利は拾わず、遺灰は庭のツツジの木の下に播いてほしい」 最後まで清貧な暮らしを貫いた法頂の代名詞ともなり、邦訳もある『無所有』は、1976年の初版刊行後、増刷を重ねている。 「何かを持つことで、何かに縛られる。何も持たない時にこそ、私たちはすべてを手に入れることができる」と説く同書は、

[Toteknon]

「世界の書店から ソウル-「絶版に」と遺言。高僧の著書に読者殺到」。日本語版の『無所有』はAmazonであっさり入手。07年の第二刷。在庫限りだろうな。▽『死ぬときに後悔すること25』http://amzn.to/4yvab8が4位なのが意外。