最高指導者の死は改革もたらすか 山本秀也 （フジサンケイ ビジネスアイ） - Yahoo!ニュース

北朝鮮の最高指導者、金正日総書記が死去した。日本人拉致問題を含む数々のテロや軍事挑発、果ては核兵器と弾道ミサイルを手に演じた恫喝（どうかつ）外交など、金正日政権が現代国際関係に残した負の遺産は、挙げればきりがない。 しかし、北朝鮮の国家統治の破綻を一言で表現するならば、やはり亡父の金日成主席が約束した「白米と肉のスープ」を、政権（王朝というべきか）２代を通じて国民に与えられなかったことに尽きるだろう。経済の破綻を、国内外ともに暴力によってむりやりに支えた結果が、今日の北朝鮮の姿にほかならない。 アジアが世界経済の牽引（けんいん）役となる中で、北朝鮮を現状のまま放置する危険性は、米国、そして国境を接する中国も熟知している。問題は、北朝鮮の今後をどう処理するのか、だ。 中国の本音を代弁してみよう。金正日氏の死去にあたり、内心留飲を下げた政権指導部は、ワシントンでもソウルでも、ましてや東京

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最高指導者の死は改革もたらすか　山本秀也