未知の災害に備えて：秋田の火山／５ 温泉地すべり 前兆現象に注意 ／秋田 （毎日新聞） - Yahoo!ニュース

◇澄川、発生前日に避難 「かみそりで切ったように、宿も事務所も土砂が全部持って行ってしまった。跡形もねえんだ。一瞬で財産がなくなってしまった」 ９７年５月、秋田焼山の北東にある鹿角市の澄川温泉で地すべりが発生。温泉宿など１６棟が全壊した。鹿角市八幡平の男性（６７）は、兄が同温泉で宿を経営していたため、当時のことを今も鮮明に覚えている。 火山周辺の温泉地帯では、地盤が熱水で変質し、地すべりが起きやすい。「温泉地すべり」と呼ばれる。澄川温泉を襲った地すべりは土塊量が６００万立方メートルに上り、約１・２キロ下流にある赤川温泉も壊滅。国道３４１号赤川橋は土砂や流出物で埋まり、寸断された。 地すべりの前日、男性は山を見に行った。斜面がひび割れ、割れ目には水がたまっていた。「土砂が軟らかくなっていて、いつ流れてもおかしくない状況だった」と振り返る。県砂防課の「鹿角市澄川・赤川温泉土砂災害と対策

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