映画『クラッシュ』人種対立の悲劇と希望／解説･ネタバレ･あらすじ･意味･感想

人種はなぜ衝突するのか･･･ 評価：★★★★★ 5.0点 昔、アメリカは「人種の坩堝(るつぼ)」と呼ばれた。それは、多民族がアメリカという国家の元、溶け合ってひとつの民族や文化に融合していくと思われたからだ。 しかし、今やそれは「人種のサラダボウル」という言葉で定着した。つまりはどれほど混ぜようとしても、キュウリはキュウリ、トマトはトマト交じり合わないのだ。 人種はそれぞれの文化を頑なに守り、人種間での緊張感は黒人大統領が誕生した今でも、アメリカ社会を覆っている。 日本を訪れた外人は、日本人が電車で居眠りしている姿が無防備すぎて信じられないというが、確かにこの映画を見れば、眼を閉じる事すら躊躇するようなそんな緊張感がある･････････ 黒人刑事グラハム(ドン・チードル)は、クリスマス間近のロサンゼルスで、殺人現場に立ち会う。そして、その一日前から映画は始まる･････ 黒人二人組・アン