リスク評価は意思決定を支える柱の一つにすぎない - Take a Risk：林岳彦の研究メモ

まだ論文がぜんぜん書けてない*1のでぜんぜんアレなのですが（参照）、自分の頭の中のモヤモヤを整理するために「リスク評価と意思決定」についてちょっと書いてみたいと思います。 今回は学問的に確立した話というよりも、実務寄りのリスク研究者としての経験的な感覚に寄り添いながら書いてみたいと思います。（リスク研究者の代表として書くわけではなく、あくまで個人的見解として書いていきます） リスク評価は意思決定を支える柱の一つにすぎない まず整理したいのは「リスク評価は意思決定を支える柱の一つにすぎない」ということです*2。 私の頭の中のイメージをざっくり書くとこんな図になります： つまり、リスクに関する「意思決定」は、一般論的にざっくり言うと「リスク評価」「費用対効果」「倫理（スジ）」の三本の柱によって支えられてるということです。 ここで「リスク評価」というのはたとえば「要因Xにより死亡リスクがY%上昇

[takehiko-i-hayashi]

眠れない夜にリスク評価と意思決定について書きました。ただいま深夜2.5時

[hahnela03]

費用対効果を考えないと持続可能なリスク削減というものがおぼつかなくなったり、また別のリスクを呼びこむという結果になったりするのでこの作業も大事です。

[biconcave]

＞ひとくちに「意思決定」と書いてきましたが、個人レベルのそれと集団レベルのそれでは性質がかなり違います。/科学者が専門家として個人の意思決定に関与するのは基本的に「大きなお世話」

[maturi]

　s/　科学者　/　経済学徒

[medicineman]

うーむ、むしろ倫理がメタの位置にあると思うが。：むしろ、「リスク」がどのように社会に浸透したを問題にするか

[juyenmaru]

リスク評価と、リスクを伴う事案の意志決定についての図式的まとめ。個人的には費用対効果の算定はリスク評価の後続プロセスであって並列関係とはやや異なるような気もするけど、わかりやすくまとまっていると思う。

[njamota]

「放射線の許容水準としての20mSV/yについては、誰がどこでどうやって決めているのかはまったく不可視です。これは科学者／医学者／放射線アドバイザーが悪いというよりも、本質的にガバナンス設計の問題である」

[mangakoji]

費用対効果も倫理もリスクでしょ。リスクでないのはメリットと現在かと

[mobanama]

"メタレベルの「意思決定」の部分まで科学者ryが専門家として請け負っている（ように見える）""「学問と政策的意思決定の関係」におけるガバナンス設計の問題"同感だ！政治しっかりしろ。