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〈58歳で死去〉中田宏樹八段が37歳で挑んだ「羽生さんと竜王戦で戦う」夢、藤井聡太16歳との名局…「将棋の勝負はきついものです。でも」(北野新太)
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〈58歳で死去〉中田宏樹八段が37歳で挑んだ「羽生さんと竜王戦で戦う」夢、藤井聡太16歳との名局…「将棋の勝負はきついものです。でも」(北野新太)
「初めてイメージが浮かんだんです。ゴールドコーストで谷川先生と指せるんだよなって。無邪気で新鮮な... 「初めてイメージが浮かんだんです。ゴールドコーストで谷川先生と指せるんだよなって。無邪気で新鮮な喜びでした」 「茶髪の挑戦者」と話題を呼んだ25歳は豪州で七番勝負の開幕を迎えた。ビーチでサーフボードを抱え、動物園でカンガルーやコアラと戯れた。一緒に記念撮影に収まる竜王・名人の谷川浩司は小さい頃からの憧れだった。 「相手が竜王・名人だろうが、憧れの人であろうが」 初めての和服に袖を通した一局。後手の陽動振り飛車に対し、積極果敢に攻勢を取る。2日目午前、真田が指した決断の一手は後に語り草となる▲4一金だった。封じ手の夜に導き出したのは筋悪とされる一段金。谷川を長考に沈ませ、シリーズ決着後に「絶妙手」と回想させる一手だった。 「勇気は要らなかった。最大限に感性を研ぎ澄ましたら悪い手ではないと分かった」 かつては自分が眺める立場だったBS放送の視聴者を驚かせたが、谷川は強かった。懐の深い終盤力に屈