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言語と論理的思考
言語の面から回答します。言語について回答することは、その言語の使用者について論じる事とほとんど同... 言語の面から回答します。言語について回答することは、その言語の使用者について論じる事とほとんど同じだからです。 人間は言語(ラング)によって世界を認識しています。言語が現実世界をすっぽりと覆い、その網目のひとつひとつを私たちはモノや概念を表す記号として捉えているのです。当然この網目の細かさや形は文化によって異なります。例えば同じ虹を見ても日本のように7色に分解する言語もあれば、わずか2色にしか見ない言語もあるわけです。 こういうことを総じて「文化」と呼んでいるのですが、大事なことは7色であれ2色であれ、それぞれの世界の認識において言語が果たしている役割は全く同じである、ということです。逆に言えば、言語が対応する現実と切り離して、単純に言語の複雑さを論じても意味がないのです。 10万の語彙を持つ言語は、1万の言語に比べて10倍発達しているわけではありませんし、使用者が10倍優れていいるわけで