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『天気の子』の空はこうして生まれた|日経サイエンス
2019年7月に公開されたアニメーション映画『天気の子』は,雲や雨のリアルな描写が注目されている。それ... 2019年7月に公開されたアニメーション映画『天気の子』は,雲や雨のリアルな描写が注目されている。それは,気象庁気象研究所で雲の研究をしている荒木健太郎氏が気象監修として助言することによって生み出された。映画に描かれた空の上の空想の生物たちや,そこで起きる事柄は,実際の大気現象をふまえて描かれている。 気象に深い関心を持つ深海誠監督と荒木健太郎氏が,作中で象徴的に描かれた「かなとこ雲」や,主人公が目撃した空の上の大気現象について対談する。ビデオコンテの画像に荒木氏が付けた雲の写真や,実際の映画カットなども紹介する。 再録:別冊日経サイエンス254『SFを科学する 研究者が語る空想世界』 著者新海 誠(しんかい・まこと) / 荒木健太郎(あらき・けんたろう) アニメーション監督。1973年生まれ,長野県出身。2002年に個人で制作した短編『ほしのこえ』でデビュー。『雲のむこう、約束の場所』