崩れ去ったダボス・コンセンサス JBpress(日本ビジネスプレス)

冷戦が終了して以来、ダボスで開催される世界経済フォーラム（WEF）年次総会の議論は、確かなパターンを踏襲していた。すべての人がグローバリゼーションは素晴らしいものだという考えに同意していた。 だが、議論の方向性を決めていたのは、米国と欧州の参加者たちであり、投資と雇用だけでなく思想も西から東へと流れるものだというのが暗黙の了解だった。 世界的な金融危機がすべてを一変させた。今年のダボス会議では、西側諸国の参加者は意気消沈し、身構えたような様子で、フランスのニコラ・サルコジ大統領に至っては、いくらかとち狂ったようにさえ見えた。 金融資本主義を激しく攻撃したサルコジ大統領の基調講演の後、あるロシア人参加者が「心地よいノスタルジーを感じた」と話すのが聞かれた。曰く、ソ連時代に似たような演説を何度も聞いたことを思い出したのだという。 これはサルコジ大統領にフェアでないだろう。何しろ彼は慎重に、自分

[onigiri_srv]

これはこれで、あまり良い傾向ではないですよね。地球市民もやっぱり必要なんでしょうか。