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唐草銀河:細かな文様 9
Back Index Next 「これは、オルフェ殿下宛てでは?」 「封蝋に見覚えがありませんか?」 私は、それが... Back Index Next 「これは、オルフェ殿下宛てでは?」 「封蝋に見覚えがありませんか?」 私は、それがあの方個人の紋章かと思っていたが、違った。 その表情をよんだ宰相が、断じた。 「モーリア王国首都のカレルジ銀行支店長の印です」 「ええ、知っています」 カレルジ銀行――この大陸でもっとも著名でもっとも富裕な一族の有する銀行だった。 「それからこちらも」 もう一通もまたカレルジ銀行のもので、封が開いていた。しかも帝都の本店の頭取印ではあるらしいが、それは私の知らない紋章だった。 そして、そのときになって初めて、私は帝都のカレルジ銀行の頭取があの方――月の君――ではないことに気がついた。 宰相は私の表情の変化をみとめ、説明した。 「そちらは、この国に新しく赴任する人物の庇護を仰ぎたいというお願い状です」 「中を検めたのですか?」 「オルフェ殿下から許可はもらってあります。どうぞ」
2012/10/20 リンク