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誤解しがちなモデリングの技:第3回:ステートマシン図(I) | 豆蔵ソフト工学ラボ
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誤解しがちなモデリングの技:第3回:ステートマシン図(I) | 豆蔵ソフト工学ラボ
この「保温器」は「温度センサー」から取得した「現在温度」が設定された「上限温度」と「下限温度」の... この「保温器」は「温度センサー」から取得した「現在温度」が設定された「上限温度」と「下限温度」の範囲に入るように「ヒーター」のON/OFFを制御するものとします。この「保温器」のステートマシン図(状態遷移図)を考えてみましょう。 図2 はガード条件の使い方を誤ってしまっている典型的な例です。この状態遷移図に従って実装された「保温器」は、おそらく「現在温度」が「上限温度」を超えても「ヒーター」がOFFにならず、どこまでも加熱し続けてしまいます(場合によってはペットの熱帯魚が全滅してしまったり、火災が発生してしまったりします)。 このステートマシン図でまずいのは「加熱中」状態と「非加熱中」状態の間の遷移にかけられているガード条件の部分です。おそらく、このようなステートマシン図を描く人は『これらのガード条件はいつでも常にチェックされていて、その条件が満たされたら遷移が起こる』という間違った解釈を