養老ミート：独自検査実施へ…行政待ってられない 岐阜 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

「飛騨牛」などを扱う岐阜県養老町の食肉卸販売会社「養老ミート」は２９日、出荷するすべての枝肉について８月１日から独自に放射性物質の検査をすると発表した。県は全頭検査をする方針だが具体的なめどは立っておらず、牛肉消費が３割減る中「行政に関係なく機敏に動かざるをえない」と話している。 同社によると、県外の３検査機関に委託して１日当たり３０頭分を調べ、１検体約２万円の検査費用はとりあえず同社が負担する。取引先や店頭で「大丈夫か」との質問や心配の声が相次ぎ、２５日から三重県四日市市の検査機関で１日１０頭分の検査を先行実施していた。同社の加藤義和・食品衛生推進室長は「独自検査は、県の全頭検査が始まるまでのつなぎ。安全を前面に売り上げにつなげたい」と話している。【山盛均】