ひと：桝田淳二さん＝若者に「海外へ」と説く国際弁護士 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

４８歳の時、日本人弁護士として初めて米ニューヨークで法律事務所を開いた。以来２０年。企業買収や特許侵害の分野で世界で最も名の知れた存在になった。休日でも連絡できる弁護士仲間は世界に２０００人を下らない。 ８７年に日本は外国人弁護士に門戸を開き、米国人弁護士が多く進出した。だが日本人の米国進出は進まない。若き日に「海外で仕事をしたい」と抱いていた夢がよみがえった。弁護士３０人を抱えた日本の事務所を同僚に譲って渡米し、ニューヨーク州弁護士資格を取得した。 最初は仕事がなく、契約書の英訳をして代金を踏み倒されたことも。３年目に日本企業の依頼で米大手化学会社の工場買収に成功し、軌道に乗った。０１年には、日本企業による米通信大手の光ファイバー部門買収で、１００人以上の米国人弁護士を率いて欧米企業に競り勝った。 雄弁な欧米人を、とつとつとした英語で静かに説得する。「話す内容が大事。大声はいらない」 現

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