負担のしわ寄せと想像力 - レジデント初期研修用資料

間に合っている状況に、何か新しいやりかたが導入されると、誰かが楽になる代わり、どこかにしわ寄せが行くことが多い。みんなが楽になれれば、もちろんそれが一番いいんだけれど、負担の総和を減らすのは、やっぱりなかなか難しい。 負担の総和が減らない前提で、新しい仕組みをそこに入れるときには、だから導入後の負担デザインがどうなるのかが想像できないといけないし、そもそもその導入を決断した人が、現状の負担デザインに、どんな問題を感じていて、それをどういうデザインに作り替えたいのか、きちんとした考えかたを持っていないと、たぶんたくさんの人が不幸になる。 オーダリングシステムとか、電子カルテの話。 うちの病院 自分が今働いている病院は、伝統的な伝票システムをずっと引き継いでいる。医師として仕事をしているかぎり、このやりかたは古くさいけれど、やりやすい。 書けば記録が残るし、手描きの伝票は柔軟性に富んでいて、そ

[moronbee]

システムを設計する時に検討すべきアクターの思い。

[ume-y]

「逆に一番譲れない人たちはどこにいて、負担をしわ寄せた結果としてどんなことが起こりうるのか、そのへんをちゃんと考えないといけないなと思った」

[NAMEOVER]

>負担の総和を減らすのは、やっぱりなかなか難しい。

[chirannkannkou]

看護師さんたちにしてみると、転記の業務というのはリスクがあって、看護師さんたちが習った「本来の業務」とはずいぶん離れているものだから、あるいはこのへんは、どれだけ待遇を改善したところで、譲れないから

[shigeo2]

電子カルテの導入が、負担の押し付け合いを生む、という視点が欠けていた。譲れない一線には説得力ある。

[maturi]

基地原発税金雇用同様、誰かが得＿違う誰かが損｜解決するのは”政治”｜看護師にはあって医師には政治力（like鈍感力・女子力）が足りない｜のか｜アインシュタインとタイピスト（比較優位）問題

[k-takahashi]

『一番妥協をしやすい業種はどこにいて、逆に一番譲れない人たちはどこにいて、負担をしわ寄せた結果としてどんなことが起こりうるのか、そのへんをちゃんと考えないといけない』　電子カルテを例にして

[physician]

全部電子化しようとするのは大きな間違い。でもどこまでするかが難しい。「一番人件費の高い生き物に、仕事量をしわ寄せする」というのは電子化の一番大きな問題点。一番メリットを享受するのは事務。

[Nao_u]

自分たちの仕事の業務内容の移り変わりと、そのときの仕事の負担の移り変わり、についても再考してみる