あいりんアパート所得隠し ２０業者で２億円 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

大阪市西成区の「あいりん地区」で生活保護受給者向けアパートや簡易宿所を経営する約２０業者が、大阪国税局の税務調査を受け、昨年までの数年間で計約２億円の所得隠しを指摘されたことがわかった。家賃の売り上げを少なく装うなどしており、経理ミスを含めた法人税などの申告漏れ総額は約３億円という。重加算税を含む追徴税額は計約１億円に上り、大半の業者はすでに修正申告したとみられる。 関係者によると、業者らは、アパートの家賃収入や簡易宿所の宿泊料を実際より過少に税務申告していたほか、併設するコインランドリーの売り上げの全額や、系列のゲームセンターの売り上げの半分近くを帳簿から除外して所得を圧縮する手口もあったという。 同市は、アパートに居住する単身の生活保護受給者に住宅扶助として月４万２０００円を上限に支給している。あいりん地区には、これと同額の家賃を設定している物件が多く、国税当局は、受給者を狙った「貧困