大化改新の立役者出会いの広場に石敷き…明日香 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

日本書紀に登場する「飛鳥寺西の槻(つき)の樹(き)の広場」とみられている奈良県明日香村の飛鳥寺西方(せいほう)遺跡で、７世紀中頃～後半の石敷きが東西１５メートル、南北２４メートルにわたって見つかり、村教委が３０日、発表した。 広場は大化改新(たいかのかいしん)の立役者、中大兄皇子(なかのおおえのみこ)（後の天智天皇）と中臣（藤原）鎌足が蹴鞠(けまり)の行事を通じて初めて出会った舞台。石や砂利を隙間なく丁寧に敷き詰めており、村教委は当時の皇族、貴族らが饗宴(きょうえん)や儀式を催した広場にふさわしい空間だったとしている。 「槻」はケヤキの古名。日本書紀では、ケヤキの木がある広場で大化改新(たいかのかいしん)前年の６４４年に蹴鞠(けまり)の行事が催された際、中大兄皇子の靴が飛び、中臣鎌足が拾ったことが、２人の出会いのきっかけと記す。蘇我氏を打倒する謀議もここで始めたとされている。 村に隣接する