グランドツアーと絵画、ジュエリー | PRECIOUS TIME presented by Ken

近年、雑誌等で再び注目されている「グランドツアー」という言葉をご存知ですか？ 「グランドツアー」とは、16世紀から19世紀のイギリスにおいて、貴族や裕福なジェントリー層の子弟の間で盛んだったヨーロッパ大陸への大周遊の修学旅行のことです。彼らは、家庭教師やお供を連れて、数か月から数年ほどかけてヨーロッパ大陸に滞在したのでした。 例えば、イタリアでは貴族に相応しい教養として一流の芸術や古代遺跡などの異文化に触れ、フランスでは、洗練されたエチケットや立ち居振る舞い、ファッションなどを学んだのです。 グランドツアーの主な行き先は、フランス、イタリアの他に、スイス、ドイツ、オランダなどで、特に、パリ、ヴェネチア、ローマは常に英国の人々で賑わっていたそうです。 今回は、グランドツアーと称したヨーロッパ大陸への旅を通じて、イギリスの貴族や裕福な子弟が、お土産として持ち帰った絵画やジュエリーを取り上げます

[cinefuk]

石橋美術館の展示で見た「グランドツアー（田舎貴族の子弟が見聞を広める海外旅行）の土産として風景画が好まれたのは、写真がなかった時代の記念品として」という話を思い出す。18世紀は英国人の「爆買い」の世紀