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UT Repository: 日本語形容詞「やばい」の意味拡張と強調詞化に関する一考察 : 認知言語学から観る意味の向上のメカニズム
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UT Repository: 日本語形容詞「やばい」の意味拡張と強調詞化に関する一考察 : 認知言語学から観る意味の向上のメカニズム
本稿は日本語形容詞「やばい」の意味・機能の拡張を考察対象とし、形容詞の否定的意味から肯定的意味及... 本稿は日本語形容詞「やばい」の意味・機能の拡張を考察対象とし、形容詞の否定的意味から肯定的意味及びその他の意味・機能への拡張のメカニズムを考察する。日本語形容詞「やばい」は否定的な意味を本来持ち、現在では肯定的意味、否定も肯定も担わない意味(絶対値的意味)及び強調詞として使われる。それらの意味・機能の異なりは、スケールドメインにおける概念化の差異によると考える。「やばい」のそれぞれの意味に対応するスキーマとして、肯定的スキーマ、否定的スキーマ、絶対値的スキーマを措定し、それぞれのスキーマ間の拡張関係を認知言語学の観点から考察する。絶対値的スキーマと便宜的に名付けたものは「やばい」の否定的スキーマから肯定的スキーマへの拡張、及び形容詞から強調詞(副詞)用法への拡張を可能にする上位スキーマ的節点であると主張する。また絶対値性は「やばい」の意味拡張を説明するためだけに持ち出した概念ではなく、肯定