『∂ユング 心の地図 マレイ・スタイン @Lynブログ20200430A』

∂著者のマレイ・スタインさんはユング派の分析家。原著が出版されたのが1998年、最初の翻訳の出版が1999年ですが、今回韓国のBTSというバンドが、この本に触発されてアルバムを出したということで話題になり、新装版が出された。 内容は、ユング心理学の概説なのですが、”分かりにくい””難解”と言われることの多いユング心理学をかなり分かりやすく、あるいは、筋の通った一貫性のある理論として提示してる。ユング心理学を真剣に学びたいと思われる方には必読の書としてお勧めしたい。あとは、『人間と象徴』と、河合先生の『ユング心理学入門』がよい。 また、単に分かりやすいだけではなく、ユングの理論をいかに理解するのかについて、著者がこれまで人生を通して格闘されてきたのだろうということが伝わってくる本でもある。さらに、ユング心理学という一つの理論を理解しようという試みがとても刺激的な営みであるということが感じられ

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