『ブログの文体について③』

ブログ向きの書き言葉とは一言でいえば“友達に話すような独り言”・・といえるかもしれない。 「友達に語りかけるような言葉」が合っているという人が多いが、それとはちょっとニュアンスが違う。 誰かに語りかけているようでいて、じつは語りかけているわけではなく、語りかけているとしたらそれは自分自身に対してであり、だからどちらかというと独り言に近いのだと思う。 そもそも日記というのはそういうものだし。 ブログ向きの書き言葉のもうひとつの大きな特徴は、その人のパーソナリティがそのまま感じ取れる“素の文章”が基本だということだ。 逆にいえばその人らしさが感じられなければ文学的であったり詩的であったりする表現や創作もあまり受け入れられないということだ。 人気のあるブログはどれもその人らしい“素の文章”で綴られていて、ブログ全体からその人の世界観みたいなものが感じられる。 見方を変えれば、文章そのものの良し悪