『◆乙一小説を映画化、『死にぞこないの青』安達正軌監督インタビュー』

ダークサイドとの戦いを描く……少年版『スター・ウォーズ』!? ひょんなことから教師の反感を買い、やがてクラス全体のイジメの対象となってしまったマサオ。ある日、真っ青な体に拘束服、全身傷だらけという不思議な少女“アオ”に出会うが、どうやら彼女はマサオにしか見えないらしい……。 一見、グロテスクなキャラクターとストーリー。しかし映画を観終わってみれば、人間の心の闇を知ってしまった少年が、再び前を向いて歩き出すまでを描いた感動の成長ストーリーに仕上がっている。原作は、乙一氏。メガフォンをとったのは、以前にも『ZOO SEVEN ROOMS』で乙一氏の原作を映画化している安達正軌監督だ。 「原作を読んで最初に思ったのは、＜アオ＞は人間の“ダークサイド”だということなんです。人間が生きていく上では消し去ることは出来ないものだし、かと言ってその闇に心を支配されてはいけないし。『スター・ウォーズ』という